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「勿論、全員が全員そうではありませんでした。庇ってくれる男子生徒もいましたし、生徒の殆どが私側だったので、嫌がらせ自体はそう長く続きませんでしたし。寧ろ、その子達が嫌がらせを受けていました。」

「それ、Aちゃんはどうしたの……?」

「知りませんよ。私には大分関係の無い話ですし。興味もない。嫌がらせに加わることもしないし、止めることもしないです。まぁ、目の前でやられれば流石に止めますけど。抑の話、私は嫌がらせ自体気にしていなかったので。私に嫌がらせをしていた人達が"たまたま"次の標的にされただけです。」





彼女は眼鏡を掛け直すと、PCへと向き直ってキーボードを叩いた。彼女は本当に何一つとして気にしていない。寧ろ興味すら持っていないのだ。





「相変わらず辛口(ドライ)だねぇ〜」

「普通では?嫌がらせの類には無理に関与すると余計に大事になりかねないですし、大人を頼るのが吉です。まぁ、それで大人が動いてくれなければそれまで、警察に相談するべきですね。まぁ、出来ればの話ですけど。」





元々嫌がらせをしていたのは其方側。警察に相談した事によって自分たちのした事も明るみになる。その覚悟があるならどうぞ御自由に。彼女の一言に其れだけの意味が込められている。常識的で、真面目で、誰にでも優しいイメージがあったが、案外そうでは無いらしい。

太宰はにこにこと御機嫌そうに彼女と肩を組む。





「そういう冷酷さは捜査をする上で大事だよ。」

「そうですか、それでは早速実行しましょう。」





Aは太宰の胸ぐらを掴むと、思いっきり反対方向へと投げ飛ばして床に叩きつけた。「ぐへぇ」なんて情けないひしゃげたような声が太宰の口から零れる。





「私に触るな。仕事をしろ放浪者(バカボンド)。」





鋭い彼女の目が太宰を射る。太宰を含め、周囲の社員がキョトンとした顔で彼女を見た。Aは手を軽く払うと、再びキーボードを叩く。太宰は暫くの間の後、ケラケラと笑い声をあげる。





「いい表情をするのだねぇ!それとも其れが素かい?益々気に入ったよ!あんな目もするなんて太宰さんびっくり。」





「左様で」の後、彼女が太宰に対して返事をすることはなかった。性懲りも無く話し掛ける太宰に国木田の怒声が飛ぶまで後数秒。

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眠いちゃん - 続き楽しみにしてます! (2023年3月3日 14時) (レス) id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 面白いです!続き待ってます! (2023年2月3日 5時) (レス) id: 846f3d2d4a (このIDを非表示/違反報告)
- とても話がわかりやすく面白いです!!続き待ってます!! (2023年1月7日 23時) (レス) @page28 id: d9cbcf96d1 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 面白いです‼︎応援してます (2022年12月27日 15時) (レス) @page28 id: a32747b1ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2022年5月29日 16時

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