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あれから4年も月日が流れるが、レオナは卒業する気配がない。毎年ホリデーには帰ってくるものの、その他は音沙汰なしだ。これには王も頭を悩ませた。
しかし、Aには必ず手紙を書く。
｢あら……ふふ。｣
Aもその手紙を密かに楽しみに待っている。魔法の使えない生徒と狸が入学式で騒ぎを起こしたとか、昼寝をしていたらしっぽを踏まれたとか。内容は日常のことと変わりない。
彼女もその手紙に必ず返事を書く。その日も手紙の返事を書いて伝書鳩にその手紙を括り付ける。
｢レオナ様の元まで届けておくれ。｣
鳩に魔法を軽くかけて窓から空へと飛ばす。それと同時に部屋のドアがノックされる。
｢失礼します。A様、ファレナ王がお呼びでございます。｣
｢分かりました。すぐにお伺い致します。｣
Aは部屋から出て王のいる部屋まで少し早足で向かう。王を待たせるわけには行かない。
｢失礼いたします。お呼びでございましょうか。｣
｢あぁ、すまないA……お前は席を外してくれるか？｣
｢はい。｣
Aを案内してきた使用人は席を外され、その部屋にはファレナとAのみとなった。
｢……なにかあったのですか？｣
｢まぁ何か、といえばそうはなるが……A、お前も今年で17だろう。｣
｢はい。｣
｢本当ならレオナも卒業して、キミを娶っているはずだろう？だがキミはレオナの留年のせいで学校に入学しまだ学生生活を続けている……学ぶことはいい事なんだけどな……。｣
ファレナは彼女の女としてのプライドを心配しているのだろう。婚期が送れたなど女性の、それも家柄の高い人ならば尚更許されぬ事だ。
｢……私は気にしておりません。私はレオナ様のことを待つばかりでございますから。｣
｢そう言ってくれて助かるよ。……しかし、そろそろあいつにも卒業してもらわなくてはならない。……そこで、キミにNRCへの転校をお願いしたい。｣
｢……は、はい？｣
Aは呆気に取られてしまい、つい間抜けな声を出してしまった。それも当たり前だろう。NRCは紛れもなく"男子校"だ。
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ななしのヴィランズ - なぜ男子校であるナイトレイブンカレッジに転校できているのですか？ご都合主義じゃないですか (2021年10月15日 15時) (
レス) @page1 id: b2611adeda (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - 面白いです！夢主ちゃんきっとお強いんだろうな、、、(まだ読み途中)獅子の狩りは♀がやるらしいですし、、、(笑) (2020年11月18日 16時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2020年8月28日 1時
