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生まれた時から決まっていた。彼女は国の第一王女であり、その上には10歳も歳の離れた次期王位継承者の兄リーベがいた。しかし、強欲な王モルハはその王位を息子に渡したくなかった。そして、娘Aが生まれた時、ふと思った。
"そうだ。こいつにやらせればいい。"
Aは物心着いた時から厳しい訓練を受け続けた。時には兵士たちと共に、時にはそれ以上の試練を与えられた。幼い彼女には苦痛だった。出来なければ地下に閉じ込められ、閉じ込められている間も冷たい床に座らされ机に向かって勉強を強いられる。
それにより、幼いながらにも他より鋭い五感を手に入れた。しかし彼女はなぜこんなことをさせられるのか分からなかった。理由も聞かされぬまま、彼女はただただ訓練を強いられていた。
｢夕焼けの草原の第二王子、レオナ・キングスカラーと婚約しろ。｣
彼女にとって嬉しい話だ。まだ幼いAであったが、家から抜け出せるのはとても喜ばしい事だった。レオナとも打ち解け、チェカが生まれて二年。つまり、彼女が14歳の頃。久しぶりに里帰りをした時の事だった。
｢お前に今まで厳しい教育をしてきたのには理由がある。｣
｢……理由……ですか。｣
｢お前は駒だ。リーベが夕焼けの草原の王になるための……な。｣
｢………え………？｣
"殺せ。キングスカラーを。王位継承にあたるものは1人残らずだ。"
反抗すれば殺される。それは彼女にもよくわかっていた。しかし、レオナはNRCに入学してしまった。卒業まで待てども待てども彼は留年ばかり。しかし、彼女にはそれが好都合だった。
彼らを殺さなくて済む理由になる。
"………私、なんのために生きているのかしら＿＿＿"
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ななしのヴィランズ - なぜ男子校であるナイトレイブンカレッジに転校できているのですか？ご都合主義じゃないですか (2021年10月15日 15時) (
レス) @page1 id: b2611adeda (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - 面白いです！夢主ちゃんきっとお強いんだろうな、、、(まだ読み途中)獅子の狩りは♀がやるらしいですし、、、(笑) (2020年11月18日 16時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2020年8月28日 1時
