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あれから2年。Aとレオナは着実に仲を深めていった。それどころか、Aはレオナの隠れた優しさに、レオナはAの溢れるような優しさに惹かれあった。
しかし、Aはレオナに好意を寄せられていないと思っている。それどころか、ただの政略婚。それでいてモノと思われていると思っているのだ。彼女の今までの生活からして、そう思ってしまうのも仕方ないのかもしれない。レオナの方はその想いを告げることをただ恐れていた。その優しさが偽りだった時、レオナはきっと立ち直れないのだろう。
2人が仲良くなっていく間に、王と王妃の間に一人の男の子が生まれた。
｢王妃様。おめでとうございます。｣
｢ありがとうA！｣
｢レオナ！見てみろ！お前の甥だぞ！｣
レオナは少し苦しそうにファレナの腕に抱かれた甥、チェカの姿を見ていた。Aはその様子に気がついたのか、斜め前にいるレオナの背中を王と王妃に見えぬようにそっと撫でた。
｢A、良ければ抱っこしてあげてちょうだい？｣
｢よろしいのですか？レオナ様よりも先に私が抱いてしまっても……｣
｢気にすんな。抱いてやれよ。｣
レオナにそう言われたAはファレナの抱える赤子を受け取った。まだハッキリと目は開いていないけど、暖かく少し重たい。
｢……可愛らしいですね。｣
｢ふふっ。嬉しいわ。｣
｢レオナ様もいかがでしょう。
……大丈夫、相手はただの赤子ですから。｣
レオナにしか聞こえないような小さな声でそう言うと、自分よりも背の高いレオナにチェカを渡した。
｢……ちぃせぇな。｣
｢産まれたばかりですから。｣
｢お前も将来、Aとの子供抱くことになるんだ。今のうち慣れておいて損は無いぞ！｣
2人の気も知らぬファレナはもう既に将来の話を始めてしまった。サラも満更でなく、ファレナと将来の子供について話し始めた。
レオナの腕に抱かれた王子様は、キャッキャと笑っていた。
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ななしのヴィランズ - なぜ男子校であるナイトレイブンカレッジに転校できているのですか？ご都合主義じゃないですか (2021年10月15日 15時) (
レス) @page1 id: b2611adeda (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - 面白いです！夢主ちゃんきっとお強いんだろうな、、、(まだ読み途中)獅子の狩りは♀がやるらしいですし、、、(笑) (2020年11月18日 16時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2020年8月28日 1時
