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｢私は恐れたりなど致しません。｣
｢何故だ。｣
｢……何故でしょう。分かりませんが、あなたは私に害をなさないと分かっていますから。｣
｢は、結構な自信だなオヒメサマ。｣
皮肉たっぷりの言葉にも彼女は動じない。変わり者、いつも笑顔で表情を崩さない。自分よりも年下、それも3つしか歳が変わらないのに随分と完成された大人のような性格をしている。
レオナの第一印象としてはそれだった。
｢……中を案内してやる。着いてこい。｣
｢はい。｣
自分よりも小柄で弱そうな彼女。自分の一歩後ろを歩き、お淑やか。レオナはそんな彼女を守ってやりたい気持ちでいっぱいだった。
まだ会ったばかりの女にこんな気持ちを宿すなどバカバカしい、と自分に言い聞かせるもその気持ちは消えることは無かった。
｢今日はありがとうございました。｣
｢あぁ。｣
｢おかげでこの広い城の中を知れました。また明日、お時間があればお話致しませんか？｣
｢……好きにしろ。｣
｢ありがとうございます。おやすみなさいませレオナ様。｣
笑顔でそう言った彼女に背を向けて、レオナは自分の部屋へと向かう。Aは部屋の扉を閉めると、ベットに飛び乗った。
なんだ、なんともないじゃないか。我儘で傲慢な王子様と聞いていたが、なんとも丁寧な対応だった。やはり朝焼けの野原同様に女性に優しくする文化があるせいなのか。彼女は、これなら上手くやって行けると安心した。これならこのままここに嫁いで来ることが出来そうだ。
｢失礼します。A様、お風呂の支度が整いました。｣
｢すぐ行きます。｣
彼女はベットから降りて、用意された浴室へと向かう。体を洗い湯船に体をつける。自国とあまり変わらぬ夕焼けの草原。まだここに来たばかりではあるが、彼女はここに少し馴染んでいた。
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ななしのヴィランズ - なぜ男子校であるナイトレイブンカレッジに転校できているのですか？ご都合主義じゃないですか (2021年10月15日 15時) (
レス) @page1 id: b2611adeda (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - 面白いです！夢主ちゃんきっとお強いんだろうな、、、(まだ読み途中)獅子の狩りは♀がやるらしいですし、、、(笑) (2020年11月18日 16時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2020年8月28日 1時
