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｢足首の捻挫と打撲だ。そこまで大きな怪我はない。いきなりの大きな衝撃に体が驚いて呼吸が出来なかったんだろう。｣
｢そうですか……ありがとうございます。｣
さっきよりも落ち着いた様子のAにクルーウェルが怪我の状態を説明した。その隣では、フロイドが心配そうに彼女の顔を覗き込んでいる。
｢グラミーちゃん、もう痛くねぇ？｣
｢多少痛みはありますが、先程よりはずっといいですよ。｣
｢良かった……｣
フロイドが安心していると、保健室のドアが勢いよくあいた。全員がそちらを見ると、レオナが珍しく肩で息をしてそこに立っていた。
｢は……っ、おい、……怪我は……！｣
｢足の捻挫と体への打撲程度です。大きな怪我はありません。｣
｢そうか……｣
｢そんなに息切らしてんの珍しいね〜？そんなに心配だったの？｣
｢……そんなんじゃねぇ。てめぇこそ人助けなんて、珍しいことすんじゃねぇか。｣
｢グラミーちゃんは特別〜てかさぁ、さっさと授業行きなよ。進級しねぇと結婚できないんでしょ〜？｣
｢………｣
レオナはその後、何も言葉を発さないまま保健室を出ていった。そのせいか、フロイドは余計に不機嫌になる。
｢フロイドさん。｣
｢んー？｣
｢眉間にシワが寄ったままだとあとが着いてしまいますよ。｣
｢え〜、そうなの？｣
｢らしいですよ？｣
｢イシダイ先生、これまじ？｣
｢多分な。それはいいがなリーチ弟。お前もフェリシアが心配なのは分かるが授業にいけ。｣
｢え〜｣
｢フロイドさん。｣
｢……はーい。｣
フロイドは"放課後また来るから"と約束をして、渋々と保健室を出ていった。しかし行先は教室ではなく中庭だった。ドカッとベンチに座ると、深くため息をついた。頭に浮かぶのはさっきのレオナの様子。
心配なら素直にそういえばいい。傍にいたいならそういえばいい。お前なら一限くらい出なくても進級できんじゃん。頭の中でぐるぐると、目の前に居ないレオナに対しての不満をぶつける。
許嫁という称号に胡座をかいているだけのレオナに腹が立って仕方なかった。自分は友達という称号しか手にすることが出来ないのに。
｢………いい加減にしねぇとマジで俺が貰うかんな。｣
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ななしのヴィランズ - なぜ男子校であるナイトレイブンカレッジに転校できているのですか？ご都合主義じゃないですか (2021年10月15日 15時) (
レス) @page1 id: b2611adeda (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - 面白いです！夢主ちゃんきっとお強いんだろうな、、、(まだ読み途中)獅子の狩りは♀がやるらしいですし、、、(笑) (2020年11月18日 16時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2020年8月28日 1時
