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最近、学校内では不可思議なことが起こっていた。
｢なぁ、聞いたか？最近、突然人が気を失うって話。｣
｢聞いた聞いた。昨日なんか、魔法薬学の途中に生徒が突然意識飛ばして鍋に手を突っ込んで大火傷！｣
｢箒から落ちたやつもいるらしいな。｣
他の生徒がこそこそとそんな事を話しているのを横目に、フロイドは隣を歩く彼女を見た。
｢最近物騒だよね〜｣
｢みたいですね。｣
｢グラミーちゃんも気をつけなきゃダメだよ？｣
｢フロイドさんこそ、気をつけ……まぁ、あなた方に手を出す輩がいるならお目にかかりたいものですけど。｣
｢あはっ、グラミーちゃん分かってんじゃ〜ん！｣
移動教室中、フロイドは常にAの隣にいる。最近、物騒な事件が起こり始めてからは余計にだ。
｢しかし、この学園で事件が起こるのは毎度の事では？何かしらの事件が起こって、学園長がそれを何とかしようと焦り出す。｣
｢で、小エビちゃんが巻き添え食らうんだよね〜かわいそ〜｣
｢本当に思っているのでしょうか……｣
フロイド｢思ってるって〜｣
最近、Aはフロイドに心を開いているのか笑顔を見せるようになり、フロイドはそれが嬉しいのかここ最近はずっと上機嫌だ。今もフロイドの隣で笑っている。フロイドもご機嫌。しかし突然にそれは起きてしまう。
今までフロイドの隣で笑っていたAの手からバサバサと教科書が落ちたかと思えば彼女の体が傾き、そのまま倒れて階段から落ちてしまった。
｢グラミーちゃん！？！？｣
踊り場で倒れたAに駆け寄ると、彼女はゆっくりと目を開き顔を歪ませた。
｢……！どこがいてぇの！？｣
｢あ、あし……と……っ！｣
余程痛いのか全く言葉が出てこない。呼吸も上手くできて居ないようだった。
｢お、おい、やべぇって……！｣
｢まさか、A・フェリシアに手ぇ出すなんて……！｣
｢お前ら喋ってねぇでイシダイ先生呼んでこいよ！！｣
｢は、はい……！｣
｢グラミーちゃん、ちょっと我慢してね？｣
フロイドはAの身体を軽々と持ち上げると、保健室まで走り出す。
王族であり、あのレオナ・キングスカラーの許嫁、オマケに傍についているのはフロイド・リーチ。そんなAに手を出すとは、どれだけ肝の据わった生徒なのか。
一体、誰が、なんのためにこんなことをしたのか＿＿＿＿
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ななしのヴィランズ - なぜ男子校であるナイトレイブンカレッジに転校できているのですか？ご都合主義じゃないですか (2021年10月15日 15時) (
レス) @page1 id: b2611adeda (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - 面白いです！夢主ちゃんきっとお強いんだろうな、、、(まだ読み途中)獅子の狩りは♀がやるらしいですし、、、(笑) (2020年11月18日 16時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2020年8月28日 1時
