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放課後にクルーウェルに呼び出されたAはまだガヤガヤとうるさい廊下を歩く。
｢そこの人！！！そいつ捕まえて！！！！｣
｢……あら。｣
誰かがそう叫んだかと思い後ろを振り向けば、グリムを追いかけるエース達の姿があった。グリムが横を通り過ぎた頃にAがマジカルペンを振ると、グリムは引っ張られるようにAの手の中にスポッとおさまってしまった。
｢ふなっ！？｣
｢あ、ありがとうございます！｣
｢このくらいなんて事ありませんよ。｣
｢離すんだゾー！｣
じたばたと動くグリムをAはどうぞ、とユウに差し出すが、その横からエースが奪うように首根っこを掴んだ。
｢大人しく補習受けるぞ！｣
｢なんで俺様が！｣
｢補習が嫌で逃げ出したのですか。｣
｢はい……僕たちみんな補習で……｣
｢お前が捕まえなかったら上手く逃げ切ってたんだぞ！｣
｢こら、グリム！！すみません……｣
｢気にしておりません。ですが、ある程度のマナーと敬語の使い方くらい教えて差し上げませんとね。そこの猫ちゃんがおいくつかは知りませんけど、学年は私の方が上なのでしょう？｣
｢あ、はい。｣
｢俺様は猫じゃねぇ！！大魔法士グリム様だ！俺様は大魔法士になる男だから、みんな俺様より下なんだゾ！｣
｢ほう……まぁ、いいでしょう。しかし、大魔法士たるものマナーと人を敬う心がなくてはね。それに、いくら大魔法士でも位の高い人には経緯を示すもの………お気をつけなさい。私の証言ひとつで死刑宣告がなされるかも知れませんよ。｣
｢ぴえっ！？｣
Aにとっては軽い脅し程度でも、グリムには効果抜群だった。ガタガタと震えるグリムを見て、Aは小さく笑った。
｢冗談です。私は野蛮な王族たちとは違いますのでこんな小さなことで訴えたりしませんよ。でも、ほんの小さな無礼で首をはねられるかも……という話です。｣
｢び、びびらせないでくださいよ………｣
ホッと胸を撫で下ろすエースに、ふふっと小さく笑って口元に手を添える。
｢失礼いたしました。それでは私はクルーウェル先生に呼ばれているのでこれで。｣
Aはニッコリと口角を上げながら軽く頭を下げるとクルーウェルのいるであろう職員室に向かった。
｢あ……名前を聞きそびれてしまったわ………まぁ、次に会うときでいいでしょう。｣
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ななしのヴィランズ - なぜ男子校であるナイトレイブンカレッジに転校できているのですか？ご都合主義じゃないですか (2021年10月15日 15時) (
レス) @page1 id: b2611adeda (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - 面白いです！夢主ちゃんきっとお強いんだろうな、、、(まだ読み途中)獅子の狩りは♀がやるらしいですし、、、(笑) (2020年11月18日 16時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2020年8月28日 1時
