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｢……さて……臣下のものを困らせるのは次期王だけではありませんね……｣
｢あん？｣
｢貴方様のことです。学園長からお伺いしました。｣
レオナはげっと顔を一瞬ゆがめる。それ以前に学園長と何故あっているのかが疑問だ。
｢なんでクロウリーと？｣
｢それは後ほどお話しましょう。……私、あなたにお説教をするのは大変苦手なので手短に済ませますが、臣下を困らせるなど言語道断です。チェカ様のような子供でもあるまいのに。あなたはもうわがままで全て通るお年では無いのです。あなた今年でお幾つですか？｣
｢………お前、随分図太くなったな……｣
｢お前はもっと逞しく、そして図太くなれ。そうならなきゃ食われるぞ……誰のお言葉でした？｣
｢………そこまで逞しくなれとは言ってねぇ。｣
｢ともかく。傷害事件のことやオーバーブロットのことをとやかく申しあげはいたしませんが、臣下を困らせるのはおやめ下さい。チェカ様に顔向けできません。｣
｢いや、全部止めろよ！｣
｢てか、お前誰なんだゾ。｣
｢申し遅れました。私A・フェリシアと申します。｣
｢……俺の、許嫁だ。｣
しばらく時が止まる。しばらくの間の後に驚愕の声が保健室に響いた。ジャックは耳をピルピルと動かしてレオナとAを交互に見つめた。
｢れ、レオナ先輩の許嫁……てことは奥さんってことか……！｣
｢通りでライオンの獣人なわけっすね……おばたんの意味も理解出来たっす。｣
｢レオナ様、お身体のお具合がよろしいのは結構ですがあまりご無理はなさらないよう。オーバーブロットの後にマジカルシフト大会に出るなんて普通なら有り得ませんよ。｣
｢大した事ねぇって。｣
｢………あなたの頑固なところは治りませんね。｣
Aは、はぁ………とため息をついた。彼の傲慢さも呆れたものだが、頑固なところも困りものだ。
｢……皆様にも大変ご迷惑をお掛け致しました。私からもお詫び申し上げます。｣
｢い、いやいや、いいんすよ！レオナさんが苦労させんのなんていつもの事なんすから！｣
｢今回のは規模デカすぎでしょ。｣
｢エースくん、しっ！！｣
｢で？なんでお前はわざわざクロウリーに会いに行ったんだよ。｣
｢……あぁ、その話ですか……私がこの学園に転校する話をしてきました。｣
保健室にまた、驚愕の声が響く。
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ななしのヴィランズ - なぜ男子校であるナイトレイブンカレッジに転校できているのですか？ご都合主義じゃないですか (2021年10月15日 15時) (
レス) @page1 id: b2611adeda (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - 面白いです！夢主ちゃんきっとお強いんだろうな、、、(まだ読み途中)獅子の狩りは♀がやるらしいですし、、、(笑) (2020年11月18日 16時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2020年8月28日 1時
