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夕焼けの草原の王宮のとある一室。広い部屋には王ファレナと弟レオナ。そして隣国である朝焼けの野原の王、モルハとその娘Aがいた。
まだ10歳になったばかりのAと13歳のレオナは幼いながらにも見合いをすることになったのだ。
｢初めまして。A・フェリシアと申します。ご機嫌よろしゅう、王並びに王弟殿下。｣
｢よろしくA。｣
｢キングスカラー家の第2王子と婚約できるなんてうちの娘はとても幸せものです。｣
｢ははっ、私の弟もさぞ幸せなことでしょう。｣
ファレナの隣にいるレオナは興味のなさそうな表情でそっぽを向いていたが、ふとAに目をやった。この辺りでは珍しい色白の肌に、伏し目がちな瞳はまるでガーネットのよう。女の子に興味すら示さなかったレオナが初めて心惹かれたのだ。
｢でも、本当によろしかったんですか？彼女をうちの屋敷に迎え入れて。｣
｢えぇ、もちろん！その方がレオナくんとの新陸も深まり将来的にもよろしいかと。｣
｢それもそうですが……｣
まだ幼い娘を両親たちから引き離し、誰も知った人の居ないこの場所に迎え入れることをファレナは心配していたのだ。
｢ご心配には及びません、ファレナ様。私の心はこの王宮の皆様と楽しい毎日を過ごせることへの喜びに満ちているのです。｣
表情を一切変えず、ただ少しだけ微笑んだままそういった彼女にファレナは"そうか"と頷いた。
｢では、部屋に案内しよう。誰か、彼女を部屋に！｣
彼女は父に頭を下げると、使用人の後ろをついて歩く。幼いにしては大人っぽく、使用人たちからしてみればとても礼儀のなった娘だ。
｢お部屋はこちらになります。何かありましたらお呼びください。｣
｢ありがとうございます。｣
既に荷物の揃えられた広い部屋。Aはため息をつくとベットに座る。別に嫁ぐことが嫌なわけではない。実家が好きな訳でもないし、むしろ好都合だ。
しかし、相手は気難しく傲慢だと噂の第2王子。上手くやって行けるのかどうか、と心配もあったのだ。父のようなタイプだったらやって行ける気がしない。
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ななしのヴィランズ - なぜ男子校であるナイトレイブンカレッジに転校できているのですか？ご都合主義じゃないですか (2021年10月15日 15時) (
レス) @page1 id: b2611adeda (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - 面白いです！夢主ちゃんきっとお強いんだろうな、、、(まだ読み途中)獅子の狩りは♀がやるらしいですし、、、(笑) (2020年11月18日 16時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2020年8月28日 1時
