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アズールと監督生の約束の日。もう陽が落ちてしまう。





「……フロイドとジェイドは首尾よくやってるみたい。」

「おや、そうですか。これでオンボロ寮も、あの写真も、もう僕のものだ。ふふふ………ははははは!」





アズールが愉快そうに声高らかに笑うと、Aも満足そうに微笑む。その時VIPルームの扉が叩かれる。





「失礼します、支配人!」

「なんです、騒々しい。」

「申し訳ありません。"モストロ・ラウンジ"で問題が………」

「……問題?」





Aはそう呟くと首を傾げた。たしかに今ホールにジェイドもフロイドも居ない。開店直後であるからと安心していたが、なんの問題があったのだろうか。





「客同士が揉めて騒ぎになってるんです。今、ジェイドさんもフロイドさんもいないので………」

「まったく。食事処で埃を立てるなと躾られていないんですかね。わかりました、僕が行きます。」

「……アズールが出る幕もない。俺がいれば十分だよ。」

「いいえ、あなた一人ではあなたが大変でしょう。ただでさえホールリーダーを任せているのに。あちらはジェイドたちに任せておけば大丈夫です。」

「……わかった。」





Aはアズールの後を着いてラウンジへと向かった。そこはサバナクロー生達が沢山いて混雑状態だ。





「な、なんです。開店直後だというのにこの混雑状態は!?」

「………アズール、こっちへ。」





騒がしいサバナクロー生の盾になるようにアズールの前に立ち手を引きながら客を分けてあるく。





「……道をあけて。通ります。」





すると、アズールがラギーにぶつかってしまう。





「失礼。」





この時なったチャリンッという鍵の音は混雑状態のこのラウンジでは、聞き分けることは不可能だった。





「A、あなたは裏の様子を見てきてください!」

「……わかった。」





Aは急いでキッチンの様子を確認に行く。





「……手は足りてる?」

「な、なんとか!でも材料が底をつきそうです!」

「……支配人に伝える。」





そう言ってAがホールに戻ると既にアズールは居なかった。きょろきょろと辺りを見渡しても、その姿は見当たらない。





「………おい、支配人は。」

「支配人なら血相を変えてVIPルームの方に………」





Aの背中には冷や汗が流れる。何か、嫌な予感がした。

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紫苑(プロフ) - おおー!やっとくっついた。最高。ご馳走様ですた (1月5日 18時) (レス) @page22 id: 89604d43a6 (このIDを非表示/違反報告)
るん - は?すき (2021年7月27日 5時) (レス) id: 52e829b9c7 (このIDを非表示/違反報告)
ぎむれっと。(プロフ) - めっちゃ面白くて一気に読んでしまいました!更新楽しみにしてます! (2021年1月31日 17時) (レス) id: 429885c0b2 (このIDを非表示/違反報告)
Rin(プロフ) - このシリーズ大好きです!うぶなアズールとヘタレ?な夢主メチャクチャ読むとき萌えています///(/▽\)♪これからも無理をせず頑張ってください!更新楽しみにしています! (2020年11月17日 21時) (レス) id: 7c94aa4f70 (このIDを非表示/違反報告)
soufflé(プロフ) - 花蛸花さん» わぁぁぁ!本当にありがとうございます!これからも頑張ってください応援してます! (2020年11月2日 17時) (レス) id: 3ccd13ceb2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2020年9月11日 0時

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