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ラウンジでは残された両親と双子が楽しそうに雑談をしていた。笑い声が響く中に、"カランカラン"と扉の開く音がした。
一斉にそちらの方を向けばAとアズールが手をつないで立っていた。Aはハットを目深に被っているため表情は分からないが、アズールに至っては顔がゆでだこだ。
「お、おかえりぃ〜」
「どうやら上手くいったようですね。」
「ふふっ、おめでたいわね、あなた♡」
「ヘタレすぎるんだよあいつは。」
「………お前もヘタレだろうが。」
「あ?」
「………あ?」
「もう、喧嘩しないの!」
ルカンはため息をつき席を立ちAの目の前にやってきたかと思えば、ハットを取った。Aの顔はやはり赤く、年相応の顔つきだった。
「……立派んなったな。」
「……いくつだと思ってんだ。」
「チッ、口ばっかり一丁前になりやがってお前は。」
「……少なくともあんたよりは成長してる。」
「……てめぇやっぱまだ生意気なガキだな。」
「……うるせぇ。」
ルカンはニヤッと笑うとわしゃわしゃと頭を撫でた。Aは嫌がる様子もなく、ただ黙って撫で受けた。
「アズールくん、うちにお嫁に来るの?」
「…え!?あ、いや……お嫁、というか……」
「もう、照れちゃって♡私のことはお義母さんって呼んでね♡」
「……からかうんじゃねぇよ母さん。」
「孫の顔が楽しみだな〜」
「……俺らはオスだから産めねぇんだよ。」
「産めるわよぉ!魔法薬使えば産めるわ!今は同性婚が流行ってるのよ?病院でも魔法薬での治療があるし……乗り遅れてるわね〜!」
「やめろ突っつくな!」
頬をつんつんと突く母親に対して顔をあっち行きこっち行きさせるAはやはり高校生だ。親の前では素直になれない、普通の高校生。
「まぁ、排卵する側に負担があるんだからそこはあなた達で相談しなさい?」
「でも、人魚どうしでも異種族だしな…その場合どうなるんだ?」
「最近はそのケースも結構あるらしくて………」
まだ産まれてもない、なんなら結婚してもないのに出産の話で盛り上がるAの両親を前にウツボ2人は笑いが止まらない。
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紫苑(プロフ) - おおー!やっとくっついた。最高。ご馳走様ですた (1月5日 18時) (レス) @page22 id: 89604d43a6 (このIDを非表示/違反報告)
るん - は?すき (2021年7月27日 5時) (レス) id: 52e829b9c7 (このIDを非表示/違反報告)
ぎむれっと。(プロフ) - めっちゃ面白くて一気に読んでしまいました!更新楽しみにしてます! (2021年1月31日 17時) (レス) id: 429885c0b2 (このIDを非表示/違反報告)
Rin(プロフ) - このシリーズ大好きです!うぶなアズールとヘタレ?な夢主メチャクチャ読むとき萌えています///(/▽\)♪これからも無理をせず頑張ってください!更新楽しみにしています! (2020年11月17日 21時) (レス) id: 7c94aa4f70 (このIDを非表示/違反報告)
soufflé(プロフ) - 花蛸花さん» わぁぁぁ!本当にありがとうございます!これからも頑張ってください応援してます! (2020年11月2日 17時) (レス) id: 3ccd13ceb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花蛸花 | 作成日時:2020年9月11日 0時