アズールの番犬~2~【ツイステ】

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いつまで経っても番犬と飼い主のような関係のままの2人にもどかしい気持ちのウツボ2匹。





｢あの二人ほんとにどうする？｣

｢困りましたねぇ…｣





今回に限ってはジェイドも本当に困ったものだ。イチャつくくせにくっつく気配が全くと言っていいほどない。





｢Aは堅物すぎる、アズールはヘタレすぎる……これは難題ですね。｣

｢相性最悪じゃん。｣

｢Aのあの忠誠心が故の堅物さ……何とかならないものですかね。｣

｢無理だって。だってずっとあれじゃん。｣

｢まぁ、そうなんですがね。｣





ジェイドはフロイドは、"はぁ……"とため息を着く。ここまで悩むのも幼馴染である2人には幸せになって欲しいという願いがあるからだ。





｢そもそも、Aはモテるのに付き合った経験がないし、アズールはAが傍に付きっきりなせいでモテないし……｣

｢条件最悪。｣

｢………ここは僕らが一肌脱ぐしかありませんね。｣

｢どうやって？｣

｢ふむ………｣




ジェイドとフロイドはうーんと唸りながら何とかなるまいかと頭をひねる。すると、フロイドが目をやったのは机の上の封筒だった。

それは、ホリデー期間中に会えなかった母親からのものだ。





｢……あ！｣

｢なんです？｣

｢おばさん達に頼めばいいじゃん！｣

｢……なるほど。ふふふっ……名案ですね。｣

｢でしょ？｣





二人は先ほどとは打って変わり、ニヤニヤと笑いながら顔を見合わせる。





｢連絡、してみましょうか。｣

｢だね。｣

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