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目を開けると、あまり見慣れぬ天井。そこはあまり使われぬAの部屋だった。
「A……!目が覚めたんですね……!」
「……アズール……?」
「あなた、2日も眠っていたんですよ…!あぁ、良かった……このまま起きないんじゃないかと……!」
アズールは目に涙をためてAの頭を撫でながら"よかった…よかった…"と何度も何度も言った。
「話は聞いています……ほんとにすみません……あなたまで巻き込んでしまって……」
「……アズールが無事なら、それでいい。アズール、なんともない……?」
「えぇ、あなたのおかげでこのとおり元気ですよ。一応、昨日まで安静にしていたんですが…あなたのことが心配で……」
「……良かった……」
「でも、それであなたがこんなことに……!」
「……大丈夫、俺は大丈夫だから。」
Aはゆっくりと腕を伸ばしてアズールの頭を優しく撫でた。ただ、ただ安心してほしかった。いつものように笑って欲しかった。ただそれだけ。
「……あなたが居なくなったら僕はダメなんです。どこにも行かないで……あなたが眠ってる間も不安で仕方なかった……」
「……アズールを置いてったりしないよ。……俺、夢見たんだ。」
「夢……?」
「……初めてアズールと会った日の夢。……俺はあの日からアズールの……自分の主人の元を離れないって誓ってる。」
「……あなたの忠誠心には驚かされますよ。まさか、あんなに小さな頃から今までずっと僕のために働くなんて……他になにかやりたい事でも無いんですか?」
「……ない。……あるとするなら、これからもアズールと……フロイドと、ジェイドと、…ずっと一緒にいたい……かな。」
「……お前はほんとに可愛いですね。」
アズールはAを優しく撫でて寮生や契約違反者には絶対聞かせないような優しい声色でそう言った。
一方リーチ兄弟。
「ねぇ、あの二人なんで付き合ってねぇの?」
「さぁ……?僕も不思議です。」
「てかいつになったら部屋入れんの?俺もAと話して〜」
「もう少しイチャつかせましょう。いいネタになります。」
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紫苑(プロフ) - おおー!やっとくっついた。最高。ご馳走様ですた (1月5日 18時) (レス) @page22 id: 89604d43a6 (このIDを非表示/違反報告)
るん - は?すき (2021年7月27日 5時) (レス) id: 52e829b9c7 (このIDを非表示/違反報告)
ぎむれっと。(プロフ) - めっちゃ面白くて一気に読んでしまいました!更新楽しみにしてます! (2021年1月31日 17時) (レス) id: 429885c0b2 (このIDを非表示/違反報告)
Rin(プロフ) - このシリーズ大好きです!うぶなアズールとヘタレ?な夢主メチャクチャ読むとき萌えています///(/▽\)♪これからも無理をせず頑張ってください!更新楽しみにしています! (2020年11月17日 21時) (レス) id: 7c94aa4f70 (このIDを非表示/違反報告)
soufflé(プロフ) - 花蛸花さん» わぁぁぁ!本当にありがとうございます!これからも頑張ってください応援してます! (2020年11月2日 17時) (レス) id: 3ccd13ceb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花蛸花 | 作成日時:2020年9月11日 0時