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職員室に戻るともう既に五条が戻っており、デスクで項垂れながらチョコレートを食べていた。





「おかえり恵〜で、どうだった?……って、聞くまでもないか。」

「あんた、自分の顔鏡で見た方がいいわよ。」

「………見なくてもわかる。」





まだ熱い。冷ましてきたはずなのにまだ熱を持ったままの顔を冷ますために、職員室の冷蔵庫から水を取りだしそれを一気に半分まで飲んだ。





「どうだった?初めてのキスの感想。」

「………はっ!?!?」

「……大変申し上げにくいんですけどね、伏黒さん。……ついてます、ここ。」





虎杖が少し照れながら自分の唇を指すものだから、いやでも理解した。ペットボトルの飲み口を見ると、ピンク色のリップが着いていた。

引いてきた熱がまたブワッとぶり返して、その飲み口をゴシゴシと拭く。鏡を見ると、自分の唇はほんのりピンク色になっていた。それはついさっきキスをした彼女のつけていたもので、そばにあったティッシュを数枚取るとゴシゴシと拭き取る。





「お熱いのはいいけどさ、父親の前でそーいうの見せつけないでよね。地味に傷つく。」

「……すみません。」

「で、なんか言うことあるんじゃない?僕の大事な愛娘をものにしたわけだし。本気じゃないなんてこと無いでしょ?」





目隠し越しでもわかる。その2つの六眼が伏黒を捉えて離さなかった。それは、父親としての目をしているのだろう。





「……本気ですよ。将来は俺が娶ります。あいつは俺が死ぬまで幸せにしますよ。」

「ははっ、生意気。僕以上にあいつを幸せに出来るわけないでしょーよ。」

「いいや、しますよ。あんた以上にあいつを幸せにします。」

「………その言葉が聞けてよかったよ。これからが楽しみだねぇ〜」





五条は先程までの雰囲気はどこはやら、ヘラヘラと笑いながら職員室を出ていった。






「……あれでも、結構二人がくっついて嬉しいんだと思うよ。寂しさの方が上だろうけど。」

「でもあんた、あの人の前でよくあんな大口叩けたわね。結構難しいと思うわよ?」

「……かもな。あいつにとってたった一人の家族だ。そんな人を簡単に超せるなんて俺も思ってねーよ。でもそれを可能にするのが俺の役目だろ。」

「………いやイケメン。」





三人はどこからともなく出てきた10の札を上げて、うんうん、と頷いた。

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名無し88832号(プロフ) - 告白して結ばれたからそろそろ完結かな?ってめちゃくちゃ心配してましたが続編まだあるようでとても嬉しいです!!!!番外編も楽しみです(*^^*) (2021年6月12日 2時) (レス) id: d28695a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 遂に告ったぁぁぁー!!!告白の仕方がいい!!好き。 (2021年6月11日 23時) (レス) id: 947326f28f (このIDを非表示/違反報告)
リサっペ(プロフ) - 33は何処へ?!?!?! (2021年6月11日 21時) (レス) id: 8897e851e9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーko(プロフ) - 娘ちゃんと恵くんのデート、ニヤけちゃうwww続きが気になるぅ!!!! (2021年6月11日 8時) (レス) id: 908e4168b8 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 娘ちゃんと恵のデート回!!待ってました!!!!(嬉泣)陰からこっそりニヤニヤしながら覗かせて頂きます!!!!笑 (2021年6月9日 19時) (レス) id: addf3f5d58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年5月28日 0時

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