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あの後、気まずいまま高専まで帰った翌日。二人の様子が変なことは高専の誰しもが気づいていた。共有スペースのソファーで膝を抱えて座っている彼女の隣に、五条がドカッと座る。





「A〜恵となんかあったでしょ?」

「………いや………べつに、」

「嘘じゃん。めちゃくちゃ嘘つくじゃん。」





そっぽを向くAの頬を両手で優しく掴むと無理やり顔を合わせる。





「何があったの。パパに話してみ。」

「……普通にやだ。」

「酷くない?たった一人の家族だよ?話してみなよ。」

「……………真面目に聞く?」

「僕がAの話を適当に流したことある?」





そういう意味で言った訳では無いのだが、これ以上言っても執拗いだけなのでAは小さくため息をついて口を開いた。





「昨日ね、恵くんに好きって言われたの。」

「うん、だろうね。あの反応はそうだろうと思ってたよ知ってた知ってた。で?その後のことを聞いてるのだよパパは。」

「…………その…………少し考えるって言った…………」

「……はーーーなるほどね………なんで?」

「え?」

「だから、なんで?恵のこと好きだったんじゃないの?」





五条はまるで全てを知っていたかのような顔で首を傾げた。なぜ、と聞かれるときちんとした答えが見つからない。本当に咄嗟に出た言葉だったから。





「……わ、かんない、」

「わかんない事ないよ。よく考えてみな?なんで考えたいって言ったのか。何を迷ってんの?」

「………まよ、ってる、……っていうか………」

「うん。」

「……なんか……こわい、……この関係がおわ、って、付き合うってなって………その後、変わるのが、なんて言うか……自分が、自分じゃ……なくなる、かんじ………」

「……ん、そっか。まぁ、確かにそーね。そうかもしんないね。」





そう言って、五条はぽんぽんと彼女の頭を軽く撫でた。

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名無し88832号(プロフ) - 告白して結ばれたからそろそろ完結かな?ってめちゃくちゃ心配してましたが続編まだあるようでとても嬉しいです!!!!番外編も楽しみです(*^^*) (2021年6月12日 2時) (レス) id: d28695a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 遂に告ったぁぁぁー!!!告白の仕方がいい!!好き。 (2021年6月11日 23時) (レス) id: 947326f28f (このIDを非表示/違反報告)
リサっペ(プロフ) - 33は何処へ?!?!?! (2021年6月11日 21時) (レス) id: 8897e851e9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーko(プロフ) - 娘ちゃんと恵くんのデート、ニヤけちゃうwww続きが気になるぅ!!!! (2021年6月11日 8時) (レス) id: 908e4168b8 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 娘ちゃんと恵のデート回!!待ってました!!!!(嬉泣)陰からこっそりニヤニヤしながら覗かせて頂きます!!!!笑 (2021年6月9日 19時) (レス) id: addf3f5d58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年5月28日 0時

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