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交流会は特に変わり映えすることも無く終わって数日が経った。あまりに呆気ないというか、大したことなかったというか、こちらが強すぎたというか。
「見て、このネイル可愛くない?」
「あ、可愛い!」
「サロン行ったのか?」
「ううん、セルフ。」
「大したもんですね……」
ネイルを見せながらキャッキャとはしゃぎ楽しそうにしているAの背中にドンッと五条がのしかかる。
「なーんのはなし?」
「重たいんだが。」
「まぁ、いーからいーから。で、なに?」
「交流会終わったから、ネイルしたの。」
「んー?え、かわいいじゃーん!Aが!」
「話聞いてた?」
「うそうそ。ネイルでしょ?可愛いね。いつサロン行ったの?」
「セルフだよ。」
「え、まじ?すごいじゃん。プロ並みだよコレ。流石じゃん。」
Aの手を取り、親指の腹ですりすりと指先を触ったりととにかく手を撫でる五条。見た目が似ているからこそあれだが、これでもし彼女が母親似だとして、傍から見ればただの恋人だろう。
距離感がラブラブカップルのそれだ。
「……あんたらのその距離感なんなんですか。」
「確かに近いわよね。」
「え、そう?普通じゃない?」
「んー、まぁ……反抗期の割には近いと思う。」
「ん〜昔からだからなぁ……母親が居ないから、その分余計距離が近いのかも。」
「あぁ、そういうね。」
「……………いつかあの子も嫁に行っちゃうのかなぁ……………」
少し離れたところで今度は指輪の話で盛り上がっているAを見てはため息をついた。そして、そのまま伏黒の方へと目線を移す。
「…………なんすか。」
「…………危険人物なんだよなぁ。」
「はぁ?」
「可能性が高いのは伏黒よね。」
「そうなったら禪院?伏黒?」
「まぁ、一応伏黒で、なんか大事な会合とかそういう場面では禪院かな。」
「何勝手に話進めてんだよ。」
「そもそも嫁に出さないけどね!!まだ僕のAだから!!僕と結婚するんだから!!そうだよねA!?!?」
「いや何の話?」
五条はまた彼女の方へと走り出すと、そのまま思いっきり飛びついた。親バカっぷりは何年経っても変わらないようだ。
「あんたも大変ね。」
「…………うるせ。」
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名無し88832号(プロフ) - 告白して結ばれたからそろそろ完結かな?ってめちゃくちゃ心配してましたが続編まだあるようでとても嬉しいです!!!!番外編も楽しみです(*^^*) (2021年6月12日 2時) (レス) id: d28695a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 遂に告ったぁぁぁー!!!告白の仕方がいい!!好き。 (2021年6月11日 23時) (レス) id: 947326f28f (このIDを非表示/違反報告)
リサっペ(プロフ) - 33は何処へ?!?!?! (2021年6月11日 21時) (レス) id: 8897e851e9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーko(プロフ) - 娘ちゃんと恵くんのデート、ニヤけちゃうwww続きが気になるぅ!!!! (2021年6月11日 8時) (レス) id: 908e4168b8 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 娘ちゃんと恵のデート回!!待ってました!!!!(嬉泣)陰からこっそりニヤニヤしながら覗かせて頂きます!!!!笑 (2021年6月9日 19時) (レス) id: addf3f5d58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年5月28日 0時