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「はーい、じゃあ会議始めまーす。」
大きな部屋でそれぞれの家の当主が座っているその隣にも後ろにも、次期当主候補や使用人や付き人がズラリと並んでいた。Aは五条の隣に座り、いつも通り資料を捲る。
「特に変わったことない?」
「うちは特にないです。」
「こちらも、総員異常なし。」
「よし!解散!」
「ん"ん"っ………今回の議題は?」
「…………はい、そうでした…………最近術師のレベルに格段に差がついてしまっていること、術師の退職人数が年々増えている件について話し合いたいと思います。」
よろしいと頷くと、彼女はまた書類に目を落とした。彼女が会議に出席するようになってから、五条が真面目に会議を行うようになることが増え揉め事も少なくなった。
「ん〜……まぁ、状況的にはそうだよねぇ……呪いに対する恐怖心が拭えないケースがやっぱ多いかぁ………」
「やっぱり、なるべく多くの術師を育てるためにも各地の術師に要請して呪いの見える人材を育成してもらうのがいいんじゃないですか?」
「禪院真希や伏黒甚爾のように天与呪縛を持ってして産まれていれば育成は簡単だろうが、そうでない場合の方が多いだろう。」
「悠仁みたいなタイプもそう多くはないしな……Aどう思う?」
「んー……まぁ、呪術会が人手不足なのは今に始まったことでもなし……術式を持ってる人間の恐怖心が無くなるように訓練をつむしかないんじゃない?」
恐怖心。それ故に術師を辞める人間はそう多くはない。しかしこちらとしては術師が減るのはとても困る。すごく、とても困る。
「まぁとにかく、この議題について次回の会議までに考えとこ。次の開催場所は禪院家。以上解散。」
やっとこさ会議が終わり、Aは小さくため息を着く。
「お疲れ様です。」
「この後どうすんの?」
「着替えて帰るよ。この家にずっと居たくないし。」
「賛成。」
「賛成。」
「あ、せっかくだし観光して帰る?明音にお土産買って帰ろ〜」
「「賛成〜」」
明音はもちろん御三家に関係がないためこの場にはいない。その分毎回京都の美味しいものを土産として買っていくのだ。それがまた、彼女らの楽しみでもある。
「てことでパパ荷物持ちしない?」
「僕のこと荷物持ちにしようとすんのAくらいなんだからね。するけど。」
「するのかよ。」
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名無し88832号(プロフ) - 告白して結ばれたからそろそろ完結かな?ってめちゃくちゃ心配してましたが続編まだあるようでとても嬉しいです!!!!番外編も楽しみです(*^^*) (2021年6月12日 2時) (レス) id: d28695a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 遂に告ったぁぁぁー!!!告白の仕方がいい!!好き。 (2021年6月11日 23時) (レス) id: 947326f28f (このIDを非表示/違反報告)
リサっペ(プロフ) - 33は何処へ?!?!?! (2021年6月11日 21時) (レス) id: 8897e851e9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーko(プロフ) - 娘ちゃんと恵くんのデート、ニヤけちゃうwww続きが気になるぅ!!!! (2021年6月11日 8時) (レス) id: 908e4168b8 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 娘ちゃんと恵のデート回!!待ってました!!!!(嬉泣)陰からこっそりニヤニヤしながら覗かせて頂きます!!!!笑 (2021年6月9日 19時) (レス) id: addf3f5d58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年5月28日 0時