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「よしよし、痛いね〜」

「痛いどころの話じゃない………こんなもんとってやる………」

「いいよ、とっちゃえとっちゃえ。」





五条は彼女の意見を否定する訳でもなく、うんうんと頷いてゆらゆらと身体を前後に揺らした。それはまるで赤子をあやすように。





「なんでこんな辛い思いしてまで生きなきゃなんないのいみわかんない…………」

「うん、そうだね。きついもんね。」





ぽん、ぽん、と優しく背中を叩いてやると、薬が効いてきたのか、それとも安心してしまったのか、うとうととし始める。かと思うと、五条の肩にこてんっと頭を預けて眠ってしまった。





「……寝ちゃったかな?」

「凄い……お腹痛くて寝れないって言ってたのに……」

「人の体温がちゃんと伝わった方が安心するんだよ。Aの言ってることにはうんうんって頷いて全肯定してやってたらいいから。」

「………五条さん、ちゃんと父親なんですね。」

「え、今更?10年以上経って今更?」

「どーする?ここに寝かせる?」

「うん、そうしよ。」





彼らはソファーから立ち上がると、そこにAを寝かせて上から毛布をかける。そこでやっと、五条がふぅ……と息を吐いた。





「……別に、取りたいなら取っちゃえばいいのにね。」

「そんな事したら上層部執拗いと思うけど。」

「知らないよ。Aがそれを望んでるならAの自由にさせればいい。それに、子供が産まれたってその子が幸せになれるとは限らないし、A自身幸せになれるか分からないんだ。そんな子供産むために毎月毎月痛い思いするんならない方がマシだよ。」





Aがもし結婚し子供を身篭った場合。その子供が術式も持たずに産まれたらその子供が幸せになることはないだろう。もちろんAも五条もそんなことは絶対にさせないわけだが。





「……まぁ、孫の顔は見てみたいよね〜矛盾だけどさ。」

「伏黒さんとAの?」

「……………待ってなんで恵ってもう決まってんの?え、決まり?え、付き合ってるの?ねぇ、ちょっと。明音何か知らない……!?」

「Aちゃん起きちゃうから静かにして。」

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名無し88832号(プロフ) - 告白して結ばれたからそろそろ完結かな?ってめちゃくちゃ心配してましたが続編まだあるようでとても嬉しいです!!!!番外編も楽しみです(*^^*) (2021年6月12日 2時) (レス) id: d28695a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 遂に告ったぁぁぁー!!!告白の仕方がいい!!好き。 (2021年6月11日 23時) (レス) id: 947326f28f (このIDを非表示/違反報告)
リサっペ(プロフ) - 33は何処へ?!?!?! (2021年6月11日 21時) (レス) id: 8897e851e9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーko(プロフ) - 娘ちゃんと恵くんのデート、ニヤけちゃうwww続きが気になるぅ!!!! (2021年6月11日 8時) (レス) id: 908e4168b8 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 娘ちゃんと恵のデート回!!待ってました!!!!(嬉泣)陰からこっそりニヤニヤしながら覗かせて頂きます!!!!笑 (2021年6月9日 19時) (レス) id: addf3f5d58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年5月28日 0時

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