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｢っぶねぇな。｣
｢ちゅ、やさ………｣
顔面に当たるスレスレで止められたその腕。それを止めたのは中原で、彼は何ともないような顔をして彼女の目の前に座った。
｢なんで、……｣
｢たまたま目覚めて、したら物音がしたから見に来たんだ。まぁ、見に来て正解だったな。ほら、
中原はそう言って、軽々と彼女の体を持ち上げた。あれ、こいつなんか軽くね？が最初の感想である。少し食事の量が足りないのだろうか。それよりも彼女はよく食べてその倍動くのでそのせいかもしれない。もう少し食事の献立を考えよう。一人こんなことを思いながらリビングのソファーに座り、膝の上に向き合うようにして座らせた彼女の頭を撫でる。
｢やな夢でも見たか？｣
｢……わかんない。やな夢、かも、しれない……｣
｢どっちだよ……｣
中原は彼女の手からペットボトルを抜き取ってテーブルへと投げやる。投げられたペットボトルは、しっかりと底を下にして着地した。我ながら上手い具合である。
そばにあったブランケットを手に取り、それで彼女を包む。
｢ほら寝ろ。まだ夜明けにははえーんだ。俺が傍に居てやるから。｣
｢………絶対？｣
｢絶対。んで、明日の朝はお前の好きなふわっふわの特性パンケエキにアイスのっけて、
見た目に反し男らしい角張った手。暖かくて安心出来るその手は、優しく彼女の背中を撫でた。反対側の手は彼女の小さな手を優しく握り、｢大丈夫、大丈夫｣と何度も繰り返した。それはまるで、泣いて母を求める小さな子供に言い聞かせるように。
暫くして、うとうととし始めた彼女は静かに目を閉じた。彼女が寝たのを確認して、中原は自分の寝室に向かい、彼女を壁際に寝かせ、その隣へと横になる。年頃の娘と同じ布団で寝るのはどうかとも思うが、この際仕方がない。それに彼女が勝手に布団に入ってくるなんて事もよくある事だ。今更気にする必要も無い。
彼女がこうして嫌な夢を見て目を覚ますことは、たまにあった。最近は無かったのだが、太宰に会ったことによって色々考えてしまったのだろうと思う。当たり前だ、4年ぶりの再会なのだから。
あいついつか絶対殺す。そう胸に誓って、中原は彼女を抱きしめながら目を閉じた。
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あっきーばか(プロフ) - 初コメ失礼します。志賀くんタイプで性癖です。嫁にください。この作品の推し志賀くんになりました！読んでいてとても面白い作品をありがとうございます‼️更新頑張ってくだせぇ (2022年3月27日 10時) (
レス) @page20 id: 43feeb5241 (このIDを非表示/違反報告)
Sena(プロフ) - 妹系大好きです！太宰さんとすれ違っている感じの夢主ちゃん、気持ちわかる…！！別小説なんですが、おっかな妹とかすっごく好きで！！現在は更新停止になっているようですが、また再開するのを楽しみにしています！！あと！反社とJKも大好きです！応援してます！！！ (2022年2月10日 18時) (レス) id: 61121e16fc (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！夢主ちゃんかっくいいぃぃぃぃぃぃい！もはやこの作品での推し夢主ちゃんかもしれない、、、←更新楽しみにしてます！ (2022年2月10日 2時) (レス) @page46 id: eaf6e1fdb7 (このIDを非表示/違反報告)
おひな(プロフ) - 花蛸花さんが文スト作品を書いてくれるなんて思ってもいませんでした！しかも太宰さん！嬉しいです！！😭✨更新頑張ってください！！！ (2022年2月2日 11時) (レス) id: fb3fd917e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2022年2月2日 2時
