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世間はクリスマスムードから一変し、一気に正月ムードだ。街に出ればおせち料理の注文の張り紙や、お年玉袋がずらりと並んだ棚が目立つ。正月だなんだと世間は浮き足立っているが、反社は仕事仕事の毎日。のはずである。
今竜胆の目の前には、ソファーの肘掛に頬杖をつき、左手で本のページを捲る兄の姿があった。
｢え………兄貴何それ………？｣
｢どー見ても本だろ。｣
｢頭ぶつけた？？？｣
兄貴が本？？？え、明日世界滅ぶ？明日の天気は台風ですか？予報ではそろそろ雪が降るとか言っていたような気がするけどこれは北海道並みに積もるぞ。それら全てが口に出てしまっていたのか、竜胆の頭に蘭の拳が振り下ろされた。
｢い"っっっっっでぇ"！！！！！｣
｢んなわけねぇだろ。｣
｢だって今まで兄貴が本読んでるところなんて見たことねぇよ！？｣
｢Aちゃんのおすすめだよ。読書が好きだって言うから、一冊借りた。｣
｢好きな女の趣味に付き合うのはいいけどな、お前この前の報告書が未提出なままなの分かってんだろうな？減給すんぞ。｣
｢キリのいいとこまで読ませろ〜？｣
かつかつと指先で机を叩き、如何にも不機嫌な九井。ついには貧乏ゆすりまでし始めてしまう始末だ。しかしそれはいつものことで、蘭は気にする様子もないまま本に目を落とした。
彼女が彼に進めたのは世界的にも有名なシェイクスピアの作品だった。ロミオとジュリエット。家柄の違いから結ばれず死んでしまった男女の話だ。蘭も題名と簡単な内容しか知らなかったが、改めて読んでみるとただの悲劇ではないらしい。お互いを深く愛し合い、相手のためなら死んでもいいと、その命を投げ打った。思ったよりもそのドロドロとした内容に、少し度肝を抜かれる。もう少し幸せな話だと思ってた、と蘭はやけに集中した様子で読み入っている。
その時、ふと考えた。自分は彼女が死んだ時、真っ先に後を追うだろうかと。きっと直ぐに後を追うかもしれないが、彼女はそれを望むのだろうか。彼女は自分の後を追ってくれるだろうか。自分としては、死んだ男なんて忘れて幸せになってほしいと思う。でも彼女のためなら命さえ差し出せると思う。
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響 - 一気見しました！も…面白すぎます……！幼馴染3人が好きすぎるww 続き待ってます〜 (2022年7月19日 16時) (
レス) id: 34c7fcf53f (このIDを非表示/違反報告)
おもちちゃん(プロフ) - 面白すぎて一気に読んじゃいました！幼馴染3人がほんとに大好きで、七三パープルに笑い転げましたwwwww (2022年5月25日 3時) (レス) @page27 id: b3862cde2f (このIDを非表示/違反報告)
ミラ(プロフ) - 続編おめでとうございます！幼馴染やばw どうか夢主ちゃんの信じている人を信じてあげて😭 蘭ちゃんと夢主ちゃんを見るたびにほのぼのします！これからも更新楽しみにしてます！ (2021年12月11日 18時) (レス) @page12 id: 23e9cd344d (このIDを非表示/違反報告)
ほーちゃん(プロフ) - 続編おめでとうございます(^^) (2021年12月6日 16時) (レス) id: 18b3c2d1e1 (このIDを非表示/違反報告)
赤とんぼ(プロフ) - 続編おめでとうございます！ (2021年12月6日 0時) (レス) @page6 id: cb6eaa4562 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2021年12月6日 0時
