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「まぁじで痛てぇ……ボスも鶴蝶も手加減知らねぇのかよ……」

「氷持ってきましょうか……?」

「貰えるとありがてぇかも……冷凍庫に保冷剤……入ってたような気がする……」





あの後、Aを連れて家に帰ってきた蘭はきっとたんこぶができてしまっているであろう頭を摩った。彼の家の冷蔵庫には、彼の雇っていたお手伝いさんが入れてくれたであろう食材や冷凍食品がそれなりに入っており、その中にはしっかり保冷剤もあった。それをタオルでつつみ、蘭の頭の上に乗せてやると「ありがとう……」と小さくお礼の声が聞こえる。





「大丈夫です……?」

「あー、大丈夫大丈夫。すぐ良くなる。あー、でもたんこぶなんて久しぶりかもしんねーわ。」





がつんっと頭蓋骨から直で届いた脳への刺激で目がチカチカするほどの威力。彼が強いのは昔から知ってはいたが、手加減の一つや二つしてくれてもいいと思う。





「今日はごめんなぁ〜あいつらがクソで。」

「あ、いえいえ!私の事心配してくれてたのは十分わかったので!」

「Aちゃんが嫌がるようなことはしねぇから安心しな〜」





そう言って、蘭は反対の手で彼女の頭をわしゃわしゃと撫でた。そのせいで少しぐしゃりと混ざってしまった髪を、少し笑いながら手櫛で整えてやる。





「今日の夜どーする?一応ヘルパーが来ることになってるけど……外で食う?」

「あ、私作りましょうか?」

「え、まじ?」

「はい!住まわせてもらってるわけですし……家事くらいしますよ!」





そう言って、彼女はにぱりと笑った。





「んじゃあ……お願いしよーかな。掃除とかは俺も手てつだ……えるか分かんねぇけど頑張るから。」

「そんな!蘭さんお仕事してるんですから、お家のことは任せてください!」





右手で拳を作り、とんっと胸の当たりを叩きドヤ顔をするAが可愛くて、思わずきゅっと口を噤む。可愛い。可愛すぎる。てか嫁じゃね?嫁じゃん結婚しよ。いやするけど。灰谷Aにする予定ですけどなにか?なんて独り言をグッと胸の奥に押し込んで「頼もしいな〜」と、今度は優しく頭を撫でてやる。

正直もう灰谷Aなんじゃないかと思ってる。

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(プロフ) - 続編おめでとうございます!! (2021年10月30日 10時) (レス) @page10 id: df5b843723 (このIDを非表示/違反報告)
りく - 文章の構成などもお上手で先が読みたくなってしまいました。応援しています! (2021年10月20日 14時) (レス) @page22 id: cb6ced8fcf (このIDを非表示/違反報告)
五条悟(プロフ) - なんかこのまま嬉々として蘭ちゃんが梵天に笑顔で入れそうだな。レオ君と共に (2021年10月16日 6時) (レス) @page4 id: e4f8a98264 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぽぽ(プロフ) - 続編おめでとうございます!!!!これからも更新頑張って下さい(^^) (2021年10月16日 4時) (レス) @page4 id: 908e4168b8 (このIDを非表示/違反報告)
紅華(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからも楽しく読ませていただきます! (2021年10月16日 2時) (レス) @page2 id: 530da25b74 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年10月16日 2時

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