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｢蘭さん！｣
｢Aちゃん、お疲れ様。｣
紫色の頭髪にオールバック。高級そうな派手なスーツを身にまとった、いかにもカタギでなさそうな男と仲良く話し始める。
｢あの子たちは？お友達？｣
｢はい！｣
｢ちょ、ちょちょちょ！！！ちょっと待て！！！A！！！カムバック！！！！｣
｢え？｣
｢戻って！！！こい！！！！｣
ぶん！！ぶん！！と右手を大きく振りながら彼女に合図を出す槇島を見て、Aはまた不思議そうにしながら首を傾げた。焦れったくなった彼女らはダッシュでかけ出すと、槇島が彼女の肩を思いっきり掴み、本庄諸共自分たちの後ろに隠した。
｢お、お、お前……お前……！！｣
｢A……借金でもしたのか！？｣
｢……え？｣
｢売られたのか！？そうなのか！？｣
｢どう見てもカタギじゃねぇだろ！！！！｣
そういう話は本人のいない所でしろよ、という言葉を押さえ込んで、小さくため息を着く。正直、これが普通の反応だと思う。私服ならまだしも、普通の社会人ならあまり着なさそうなスーツを着ている時点で少しは怪しむものだ。そもそもオーラが常人では無いので私服の時点であまり近づかない方がいい。
｢あ、あんた、Aの事唆してどうするつもりですか！？売るんですか！？｣
｢ひ、姫莉落ち着いて……そういうんじゃないから……｣
｢おいオッサン！！てめぇAの事どうするつもりだコラ！！！｣
｢誰がオッサンだクソガキ。｣
｢おっまえ……挑発してどーすんだよ！？｣
｢とにかく、落ち着きな？別に俺Aちゃんに何もしないから。｣
｢そうだよ……ほら、深呼吸深呼吸……｣
危機感のなさそうな、困った笑みを浮かべるAに久井は目を釣りあげてAの肩を掴んだ。
｢A、お前はいっつもそうだ！！小学生の頃、お人好しのお前は道を聞いてきたオッサンの、車に乗って案内してほしいって言葉に従って車に乗りかけた事を忘れたのか！？｣
｢俺たちがどれだけ心配したと思ってんだ！？｣
｢Aの危機感ミジンコ以下なの！？｣
｢そんな昔の話を……｣
お前はいつもいつも……！と長い説教が始まりそうなところに、久井とAの間に大きな手が割り込んだ。
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鈴(プロフ) - 続編おめでとうございます！！ (2021年10月30日 10時) (
レス) @page10 id: df5b843723 (このIDを非表示/違反報告)
りく - 文章の構成などもお上手で先が読みたくなってしまいました。応援しています！ (2021年10月20日 14時) (レス) @page22 id: cb6ced8fcf (このIDを非表示/違反報告)
五条悟(プロフ) - なんかこのまま嬉々として蘭ちゃんが梵天に笑顔で入れそうだな。レオ君と共に (2021年10月16日 6時) (レス) @page4 id: e4f8a98264 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぽぽ(プロフ) - 続編おめでとうございます！！！！これからも更新頑張って下さい(^^) (2021年10月16日 4時) (レス) @page4 id: 908e4168b8 (このIDを非表示/違反報告)
紅華(プロフ) - 続編おめでとうございます！これからも楽しく読ませていただきます！ (2021年10月16日 2時) (レス) @page2 id: 530da25b74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2021年10月16日 2時
