・36 ページ36
「ありがとう、姫莉。」
「いいってことよ!」
グッと親指を立ててウィンクをするのは、
「お前も抵抗しろよ少しは。」
とん、と彼女の頭にチョップをした褐色肌の男は、
「しばらくは俺たちと行動しなよ?何かあったら困るから。」
茶髪の長身の男は
「家は?今どうしてるの?」
「知り合いのお家にお邪魔させてもらってる!」
「……あれ、お前確か……引き取られたって言ってたよな、養子として。」
「?うん。」
「お邪魔させてもらってるっておかしくね?」
「確かに……」
「その人とは違う人のお家。」
Aの言葉に、槇島は頭にハテナを浮かべ、本庄と久井は不思議そうな顔をしていた。
「どゆこと?」
「え、えーと……あの、ほら、前に話した年上のお散歩友達……」
「あ!Aの好きな人?え、もしかして付き合ったの!?」
「いや……その……」
頬を赤くして照れたように視線を外す彼女に、「何それ早く言ってよ!」と本庄はぴょんぴょんと跳ねてはしゃいでいた。
「いつだよ。」
「ほんと、つい最近だよ。」
「付き合って早々に同棲……その人もやるねぇ。里親さんもよく了承したな。」
「んー、ま、まぁね……」
「家どのへんなの?」
「そこまで遠くないんだけど、今日はお迎えに来てくれるって……確か学校近くのコンビニって言ってたんだけど……」
彼女がきょろきょろとコンビニの駐車場を見渡すと、端の方にいかにもな高級車が停まっていた。うわ、高そ〜…なんて彼女らがそれを見ていると、Aはそれに向かって走り出した。「え、まさかあれ?」と置いてきぼりにされた彼女らが顔を見合わせていると、その車からいかにも、な男がおりてきた。
1869人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鈴(プロフ) - 続編おめでとうございます!! (2021年10月30日 10時) (レス) @page10 id: df5b843723 (このIDを非表示/違反報告)
りく - 文章の構成などもお上手で先が読みたくなってしまいました。応援しています! (2021年10月20日 14時) (レス) @page22 id: cb6ced8fcf (このIDを非表示/違反報告)
五条悟(プロフ) - なんかこのまま嬉々として蘭ちゃんが梵天に笑顔で入れそうだな。レオ君と共に (2021年10月16日 6時) (レス) @page4 id: e4f8a98264 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぽぽ(プロフ) - 続編おめでとうございます!!!!これからも更新頑張って下さい(^^) (2021年10月16日 4時) (レス) @page4 id: 908e4168b8 (このIDを非表示/違反報告)
紅華(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからも楽しく読ませていただきます! (2021年10月16日 2時) (レス) @page2 id: 530da25b74 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年10月16日 2時