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荷物の運ばれた自分の部屋で、まだドキドキとうるさい胸を抑えながら何とか眠りにつく。部屋が変わっただけでベット自体は変わっていないので寝心地が悪いなんてことはなくて、いつもより少し遅い5時に目が覚める。2時間ちょっとしか寝ていないせいで少し寝不足気味だが、特に気にすることなくリビングへと向かう前に洗面台へと向かった。夜寝る前に説明された家の構造。好きに使ってくれと言われたので、とりあえず顔を洗うことにする。

蘭が置いてくれたのか、いつもAの使っている洗顔と歯磨き粉がそこに並んでおり、歯ブラシは新しくなっていた。いつも通り顔を洗い、少しスッキリした状態でリビングに向かうと、隅に押されていたベットからレオが顔を上げた。まだ少し眠たそうに欠伸をしながら、レオはすりすりとAに擦り寄ってくる。猫みたいだな、なんて思いながら優しく頭を撫でて散歩の準備を始めていると、リビングの扉が開いた。





「やっぱ起きてる。おはよう。」

「あ、お、おはようございます……」

「そんな緊張しなくてもよくね?」





へらへらと笑いながら、蘭は彼女らに近寄ると「おはよ〜」といいながらしゃがんでレオの頭を撫でてやる。





「散歩行くの?」

「はい。」

「んじゃ俺も行く〜ちょっと待ってな、髭剃ってくるから。」

「え、蘭さん髭生えるんですか……!?」

「俺だって男だからな〜ほれ♡」

「わ、」





うりうりと寄せられた頬は少し生えた髭のせいでジョリジョリとした感覚がある。それがどうにもくすぐったくて、思わず笑みが毀れる。





「んふふ、くすぐったいですよ、!」

「んふ、な?髭生えてたろ?」

「生えてました!」

「だろ?だから剃るの。」





蘭はそう言いながら立ち上がると、大きく欠伸をしながらリビングを抜けていった。先程までなんとも思っていなかったら、今考えたらそれなりに恥ずかしいことをしていたのではなかろうか。今になって恥ずかしくなる。それに比べて彼はやっぱり女慣れしているな、なんで少し悲しくなる。

彼女がそんな事を考えている間に、蘭もまた同じように頬を赤くして頭を抱えていた。いきなりスキンシップとりすぎたかな、なんて少し悩んでしまう。今まで付き合ってきた女に対してまともな対応をしてこなかったのがここで影響するとは思わなかった。小さくため息をつきながら、彼はシェービングフォームを手に取った。

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(プロフ) - 続編おめでとうございます!! (2021年10月30日 10時) (レス) @page10 id: df5b843723 (このIDを非表示/違反報告)
りく - 文章の構成などもお上手で先が読みたくなってしまいました。応援しています! (2021年10月20日 14時) (レス) @page22 id: cb6ced8fcf (このIDを非表示/違反報告)
五条悟(プロフ) - なんかこのまま嬉々として蘭ちゃんが梵天に笑顔で入れそうだな。レオ君と共に (2021年10月16日 6時) (レス) @page4 id: e4f8a98264 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぽぽ(プロフ) - 続編おめでとうございます!!!!これからも更新頑張って下さい(^^) (2021年10月16日 4時) (レス) @page4 id: 908e4168b8 (このIDを非表示/違反報告)
紅華(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからも楽しく読ませていただきます! (2021年10月16日 2時) (レス) @page2 id: 530da25b74 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年10月16日 2時

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