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「……ごめんなさい……」





Aは俯いたまま、小さくそう呟いた。レオは、彼女が怒られていると思ったのか、歯をむき出して唸り出す。





「……別に怒っちゃいねぇよ。」





安心しろとでも言いたいように、明司はレオの頭を撫でた。レオは彼の言葉がわかったのか、分かっていないのか、唸るのをやめて彼女の膝に顎を置いた。





「…………Aが俺らのために頑張ってくれたことはよくわかった。でもなぁ、自分が我慢すればいいなんて考えは今すぐ捨てろ。子供がいらねぇ心配するんじゃねぇ。俺たちの心配は無用だ。父親の暴力が今以上に過剰になっていたら、お前は死んでたかも知れねぇんだぞ。俺の言ってる意味分かんな?」

「…ん、……ごめんなさい……っ、」

「わかったから、もう泣くな。せっかく冷やしてもらったのに腫れちまうだろ。」





「お前が無事でよかった。」そう言って、明司は彼女の身体を優しく抱きしめた。今までずっと笑顔で、泣いてる姿なんてもちろん見た事なかった。普通の子よりも大人っぽいと思っていた彼女は今、子供のように泣いている。親に怒られた後の幼い子供のように、謝って、泣いて、優しく慰められる。ちゃんと子供出来てんじゃん。蘭は安心したように頬を緩ませた。





「さぁ、いい子は泣きやめ。話が出来ねぇだろ。」

「ん、……」





ぐしぐしと目を擦ろうとするAの手を止めたのは以外にも三途で、彼は彼女の目に冷やしたタオルを押し当てた。





「可愛い顔がブサイクになんぞ。擦んな冷やせ。」

「Aは何時でも可愛いだろうが。眼科行って出直せジャンキー。」

「あ"ぁ"!?九井てめぇスクラップにすんぞ!!!」

「お前らうるせぇ。話が進まねぇっつってんだろ。」





佐野の言葉に、今にも銃を発砲しそうだった三途の動きが止まり、九井はペロッと舌を出して目線を逸らした。佐野はしばらくの間の後、またゆっくりと口を開いた。





「……A、お前はまだ人殺しじゃない。父親は生きてる。」

「え………」

「でも、俺たちはお前の親父さんを許そうなんて思ってねぇ。お前への暴力、正和くんを殺した罪は重い。……俺たちの手でお前の親父を殺す。」

「でも………、」

「俺たちの心配はすんなァ?それが俺らのお仕事だァ♡」





「知ってんだろォ?」と、三途はAの頭を撫で回した。

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(プロフ) - 続編おめでとうございます!! (2021年10月30日 10時) (レス) @page10 id: df5b843723 (このIDを非表示/違反報告)
りく - 文章の構成などもお上手で先が読みたくなってしまいました。応援しています! (2021年10月20日 14時) (レス) @page22 id: cb6ced8fcf (このIDを非表示/違反報告)
五条悟(プロフ) - なんかこのまま嬉々として蘭ちゃんが梵天に笑顔で入れそうだな。レオ君と共に (2021年10月16日 6時) (レス) @page4 id: e4f8a98264 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぽぽ(プロフ) - 続編おめでとうございます!!!!これからも更新頑張って下さい(^^) (2021年10月16日 4時) (レス) @page4 id: 908e4168b8 (このIDを非表示/違反報告)
紅華(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからも楽しく読ませていただきます! (2021年10月16日 2時) (レス) @page2 id: 530da25b74 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年10月16日 2時

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