検索窓
今日:4 hit、昨日:21 hit、合計:241,684 hit

・24 ページ24

「あ!A兄ちゃんだ!」

「やぁ、みんな久しぶりだね。」





Aが憑代の施設に顔を出すことは多々あった。そのため、その施設に住む数少ない子供たちは彼によく懐いていた。






「何してたんだい?」

「みんなで隠れ鬼!兄ちゃんもやる?」

「嬉しいけど、今日は天狐さんとお話があるからね。また後で仲間に入れてよ。」

「うん!」





生憎、幸慶達はいないようだ。5人程の年齢層の違う子供たちが、元気に庭を駆け回っているのを横目に、施設の中に入る。





「お〜Aくん!よう来てくれたな〜!」

「お久しぶりです。これ、お土産。みんなで食べて。」

「あ、これ美味しいやつやん!ありがとな〜今お茶出すわ。」





談話室に案内され、そこのソファーに座る。談話室の壁には、子供たちが書いたであろう絵が沢山貼られていた。





「はい、紅茶でよかったやんな?」

「うん、ありがとう。」

「ほんで?今日はどないしたん?」

「あぁ、実は…」





任務の資料をカバンから取りだし、それをテーブルに並べる。資料を指でさしながら、一つ一つ丁寧に説明をしていく。憑代はふむ、とたまに相槌を打ちながら真剣に話を聞いた。





「なるほどなぁ…そのプラン、最っ高にええなぁ〜さすがA。」

「このくらい、なんてことないよ。じゃあこの作戦で上に通しておいてもいいかな。」

「おん、任せるわ。ありがとなこのためにわざわざ来てもろて。」

「いいんだよ。私もみんなに会いたかったからね。」

「Aくん来てくれたらあの子らも喜ぶし、ウチも嬉しいわ。いつでも遊びに来たって。」

「うん。少し、みんなと遊んでもいい?約束したんだ。」

「そんなんもちろんやん〜!」





資料をカバンにしまい、施設を出ると庭で走り回っていた子供たちがパタパタとAの方へと走ってくる。





「兄ちゃんお話終わった!?」

「うん、終わったよ。私も仲間に入れてくれるかな?」

「うん!!せんせーもあそぼー!」

「お、先生もお仲間に入れてくれるん?嬉しいわ〜ほんなら何して遊ぼうか。」





2人は、子供たちに手を引かれてかくれんぼに付き合わされることになった。どちらも子供好きなため、どんなに振り回されても苦にはならなかった。

・25→←・23



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (300 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1420人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 夏油傑
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

零落(プロフ) - 久々に占ツクに戻ってきたら超良作に出会って、一気に最新話まで読んでしまいました。話の途中で何度も笑ってしまったり、感動したり…もう最高です!素敵な作品をありがとうございます。これからも更新楽しみにしております。 (2021年6月4日 6時) (レス) id: 35493f6139 (このIDを非表示/違反報告)
方言男子 - やべ、性癖に刺さった (2021年5月26日 18時) (レス) id: b75236f17d (このIDを非表示/違反報告)
海洋生物(プロフ) - 続編おめでとうございます!成長した夢主くんかっけぇ!あと面白い!これからも頑張ってください! (2021年5月25日 7時) (レス) id: c21e60aa61 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年5月25日 5時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。