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「いじちぃ〜〜……任務何とかなんないわけ?」
「そう言われましても……」
伊地知の肩に腕を回して、ぐでーっとした体制でグチグチと文句を言う五条。そんな五条の首根っこを、グイッと誰かが引いた。
「潔高くん困らせるなっていつも言ってるのに。」
「Aくん…!」
「A〜…!だってさぁ、聞いてよ、任務びっっしりだよ!?」
「それ、父さんも同じだよ。」
「でもさぁ〜!」
「そういうのは上層部に文句言って。潔高くんが悪い訳でもなし。」
伊地知を背に隠しながらそう言うAに隠れて、コクコクと何度も頷く伊地知。とはいえ、上層部に乗り込まれるのもまた厄介なものだ。
「え〜………」
「…私は任務を頑張ってる悟くんかっこいいと思うけど。やっぱりさすが特級だなって、威厳を感じるよ。」
「………まじ?」
「まじまじ。胸張ってキリキリと任務に向かう特級を見てると、私も頑張ろうと思えるよ。」
「伊地知任務行くぞオラ!!!」
人が変わったかのように背筋を伸ばし、任務へと向かう五条。単純なやつ、とため息が出る。
「Aくん、ありがとうございます…!」
「いいえ。また何かあったら言って。何とかするよ。」
「助かります……」
「伊地知ぃー!!!!」
「は、はい、!失礼します…!」
五条に呼ばれて、伊地知はバタバタと彼の後を追って行った。
「や、A。」
「…なんだ、見てたの。」
「あぁ、最初の方から。お父さんのこともかっこいいと思ってたりする?」
「私が一番尊敬できると思ってる特級は憂太くんだけだよ。」
「ぱぱは?」
「………はぁ………そういうとこ。」
「え?」
ちらっともう一度夏油をみやり、もう一度ため息をつくと、スタスタとその場を離れていく。
「え、何今のため息!?」
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零落(プロフ) - 久々に占ツクに戻ってきたら超良作に出会って、一気に最新話まで読んでしまいました。話の途中で何度も笑ってしまったり、感動したり…もう最高です!素敵な作品をありがとうございます。これからも更新楽しみにしております。 (2021年6月4日 6時) (レス) id: 35493f6139 (このIDを非表示/違反報告)
方言男子 - やべ、性癖に刺さった (2021年5月26日 18時) (レス) id: b75236f17d (このIDを非表示/違反報告)
海洋生物(プロフ) - 続編おめでとうございます!成長した夢主くんかっけぇ!あと面白い!これからも頑張ってください! (2021年5月25日 7時) (レス) id: c21e60aa61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年5月25日 5時