名ばかりの王姪殿下【ツイステ】

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｢俺は寮長に5000マドル！｣
｢はぁ！？お前ずりぃぞ！｣

｢喧嘩売った3人に1000！！｣
｢やっちまえー！！！｣





やんややんやと生徒が大騒ぎするのはまさかの中庭で、その中心ではAとサバナクローの寮生との喧嘩が行われているようだ。周りは止めるどころかマドルを賭け始める。





｢君たち今すぐその喧嘩をやめろ！！！！レディに手を出すなんて、NRCの生徒として恥ずかしくないのか！！！｣

｢うるっせぇ！！坊ちゃんはすっこんでろ！！｣

｢またお前はそんな言葉を使って……！｣

｢Aちゃん！！ストップストップ！！｣

｢ふなぁ〜……！あいつ血が出てんだぞ！｣





頭が切れ、鼻からは血が垂れ流れる。しかし、大量に出血しているようにも見えるその血のほとんどが相手の返り血である。今の彼女は王室の人間として有るまじき姿だろう。





｢くそっ……僕たちの手には負えない……！先生！僕、あの人たち呼んできます！｣

｢僕達もクルーウェル先生達に報告しに行くよ！｣

｢わかったんだゾ！｣





ビザールたちが止めようとしても手に負えない。ましてや魔法の使えないユウが止めに入れる訳もなく、他の教師陣を呼びに行く。





｢がぁっ、！｣

｢は、大口叩いた割には大したことないじゃん。さっきまでの威勢はどうした！｣

｢この……ちょうし、に、乗りやがって……！｣
｢じょーちゃんだからって、んでも許されると思ってんじゃねぇぞ……！！｣

｢まだそんな口きく元気があるのかこのクソったれめ……よし……なら二度とそんな口きけないようにお前らまとめてぶっ殺す！！｣

｢はいそこまでぇ〜｣

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