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神宮が中に入ってしばらく、ようやくカーテンが開けられた。｢まだ前閉めてねぇだろ！！｣なんて神宮の言葉は完全に無視だ。兄達とお揃いの蜘蛛の刺青。程よく割れた腹筋と、晒しの巻かれた胸が全く持って隠されていない。
｢着た感じどうだ？｣
しかし、三ツ谷はそんなもの想定内だと言うように勝手に話を進めていく。
｢いい感じ〜さすがタカちゃん♡｣
｢Aさんめちゃくちゃお似合いです！なんでも似合いますね！｣
｢姫ほんとスタイルいいね〜モデルやれるよ。｣
｢写真撮っていい？｣
｢どうせならみんなで撮ろ〜タカちゃん撮って♡｣
｢いいけど、アトリエでいいのか？俺らん時交差点で撮ったけど。｣
｢今どきそんなとこで撮れないって。｣
そう言いながらスマホを差し出すと、三ツ谷は｢それもそうか｣とそのスマホを受け取った。神宮は前を閉めろと最後までぐじぐじと文句を言っていたものの、最終的には諦めた様子でため息をついていた。
｢もういいか？撮るぞ〜｣
三ツ谷の掛け声とともに、Aはそれらしいポーズをとった。ポーズをとるのはやはり兄に似たせいなのだろう。似なくていいところばかり似てしまうのだから困りものだ。
｢ありがとうタカちゃん♡｣
｢いいえ。それと同じもの、予備としてあと二着ずつ作っといてやるから。出来たら連絡する。｣
｢その分のお代も振り込んどくね〜｣
｢これはサービスだから気にすんな。結成記念ってことで。｣
正直、あまり危ないことをしてほしくないのが本音だが、彼女の性格上そんな理由では辞めてくれそうにない。止めようがないのだ。ここまで来れば応援してやるのも一つの手だろうな、と三ツ谷は小さく笑った。
｢お嬢〜このままちょっと流しいかねぇ？どうせ溜まり場に行かなきゃなんねーだろ？｣
｢そうだな。他の兵隊共も一度集めて、決起集会とでもいこうや。｣
｢んじゃそうするか〜タカちゃん、また遊びに来るね♡｣
｢おう。気ぃつけろよ。｣
着ていた服の入った紙袋を持って、彼らは溜まり場に向かうべく三ツ谷のアトリエを出た。
｢いよいよだな、A。｣
｢あたしは別にてっぺんとか興味ないんだけどね〜｣
｢そう言うなよ姫〜僕達は君にじゃないとついて行かないんだからさ。｣
｢俺らにてっぺん見せろよお嬢！｣
｢俺はどこまでもAさんについていきます！｣
｢仕方ねぇなぁ〜｣
＿＿＿＿＿帝釈天、結成。
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自律思考固定砲台 - 梵天大好きな私の為に作られたのかと思った…｡作者様、マジで神じゃん!? (2021年9月27日 22時) (
レス) @page38 id: 426cb43a7c (このIDを非表示/違反報告)
わわるこ(プロフ) - 夢主ちゃんがマジで好み過ぎる… 主様の作品大好きです！応援してます！ (2021年9月26日 12時) (レス) id: e592c4a1c9 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです！応援しています！ (2021年9月20日 13時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
ma(プロフ) - 灰谷兄弟の妹めちゃくちゃいい作品に出会えて嬉しいです！春千夜大好きなので梵天絡みまじ好きです！落ち楽しみにしてます！！これからも更新頑張ってください^_^応援してます！ (2021年9月16日 13時) (レス) id: 70f00aa1ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2021年9月16日 2時
