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Aは半間と腕を組んでいたかと思うと、エレベーターをおりた瞬間にその腕を離して長い廊下を駆けていく。「だりぃ〜」なんて文句を言いながら、半間も後ろからその姿を追う。





「ザナちゃんとてっちゃん来てるってまじぃ〜?♡」





袖がダボダボのジャケットを着たままドアを蹴り開けると、「静かに開けろ、A。」といつも通り九井の注意が入るが、そんなのお構い無しにソファーで鶴蝶と話をしている黒川に抱きついた。





「ザナちゃん久しぶり〜♡」

「よぉ、姫。」





膝の上に飛び乗ってきたAの腰を抱いて、「久しぶりだな。」と頭を撫でる。そんな様子を嬉しそうに見ながら、鶴蝶はAの靴をぬがせて自分の膝の上に足を乗せる。





「A〜?そのジャケット半間のじゃね?」





後ろからA達を覗きこんできた蘭がジャケットの首根っこのところを軽くつまむ。





「俺が着せたァ〜あまりにも危機感のねぇかっこしてパチ屋いんだからビビるわ。」

「お前またパチ行ってたのかよ。」

「お嬢〜勝ったか?」

「勝ったけど止まんなかったからめんどくなっておっさんに譲った♡」

「んも〜お嬢は優しい子に育ったな♡」





三途がデレデレとAを褒める隣で、竜胆は呆れていた。最初のうちは行くたびに止めていたが、止めても結局行っているので、最近はもう放ったらかしている。何かあっても自分でなんとかするので、蘭は最初から止めようともしていなかったが。





「A、半間の脱げ。俺の着てろ。」

「え〜だってザナちゃんよりあたしのが身長たけぇもん♡」

「お嬢……お前……命知らずだなほんとに……」





鶴蝶は心配で痛くなってくる胃のあたりを押さえて深呼吸をする。しかし、黒川は少しむっとしてはいるが、特に手を出すこともなく「いいから脱げ。」と半間のジャケットを脱がせていた。これが普通の女なら殺されていたかもしれない。いや、多分殺されているだろう。

黒川は脱がせたジャケットを半間に投げやり、自分の来ていたジャケットをAの肩にかけた。





「うわ、袖とかぴったりなのに肩とかめちゃくちゃ余ってんだけど!えー!ザナちゃんちゃんと男の子なんじゃん♡」

「当たり前のこと言ってんじゃねぇよ。」





黒川は口ではそう言っているものの、とても満足気な様子でふんすと鼻をならした。

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自律思考固定砲台 - 梵天大好きな私の為に作られたのかと思った…。作者様、マジで神じゃん!? (2021年9月27日 22時) (レス) @page38 id: 426cb43a7c (このIDを非表示/違反報告)
わわるこ(プロフ) - 夢主ちゃんがマジで好み過ぎる… 主様の作品大好きです!応援してます! (2021年9月26日 12時) (レス) id: e592c4a1c9 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです!応援しています! (2021年9月20日 13時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
ma(プロフ) - 灰谷兄弟の妹めちゃくちゃいい作品に出会えて嬉しいです!春千夜大好きなので梵天絡みまじ好きです!落ち楽しみにしてます!!これからも更新頑張ってください^_^応援してます! (2021年9月16日 13時) (レス) id: 70f00aa1ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年9月16日 2時

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