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「たかちゃーん♡こんにちはぁ、お久しぶり〜♡」





勢いよく扉を開けると、作業をしていたであろうデザイナーの三ツ谷隆はびくりと肩を跳ねさせて後ろを振り向いた。





「A……!?」





一年あまり姿を見ていなかった彼女が今目の前にいる。その理由は龍宮寺経由で聞いてはいるが、たった一年見なかっただけでまた随分と大人になったような気がした。

ヒールのせいで自分より目線が高いのはいつもの事だがやはり少し腹が立つ。





「お前……来る前には連絡しろよな?」

「ごめんって♡」

「んで、今日はどうしたんだ?」

「特攻服仕立ててほしーんだよね。5人分♡」

「は!?特攻服!?」





持っていたペンが手から滑り落ちて、デザイン用紙の上をころころと転がっていく。その様子すら気にした素振りも見せずに、特攻服のデザインが簡単に描かれた紙を三ツ谷の前に差し出す。

何度見ても綺麗な絵を描くよな、と思わず関心してしまう。





「こんな感じで、生地は黒で、この辺に刺繍入れて〜」

「ちょ、ちょ、ちょっと待て……!お、お前……なんかチーム入んの?」

「入るんじゃなくて、作んの♡」

「……やめとけよ、怪我すんだろ。」

「え、あたしが?ないない♡」





へらへらと笑いながら手を左右に動かす彼女にため息が出る。成長するにつれて灰谷兄弟の妹であると嫌でも実感させられる。やはり灰谷家の血筋なのだから当たり前なわけだが。





「採寸はあたしの方でしてきたから〜あ、採寸自分でしてーならあいつら連れてくるよ?」

「いや、お前採寸何気に上手いからな。なるべく急ぐ?」

「なるはやがいいかな〜」

「ん。」





5人分のデザインが描かれたそれを手に取り、まぁ大丈夫だろうと小さく頷いた。これはしばらく徹夜コースかもしれない。





「お金は振り込んどくから、また請求額メールしといて〜」

「わかった。なるべく急ぐけど、5人分だからそれなりに時間とるぞ?」

「いいよ〜それまで我慢するから。」

「何をだよ。」

「相手チーム潰すの♡」

「……派手にやりすぎるとまたネンショー入れられるからな。」

「なんだ知ってんじゃん♡」





三ツ谷はまたため息をついた。昔から可愛がってやっていたつもりだったし、それは大人になり彼女が成長した今でもそうだ。しかし、まさか自分でチームを立ち上げる日が来るなんて思わなくて、不安と心配のせいで頭痛がしてくる頭を軽く振って、何度目か分からぬため息をついた。

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自律思考固定砲台 - 梵天大好きな私の為に作られたのかと思った…。作者様、マジで神じゃん!? (9月27日 22時) (レス) @page38 id: 426cb43a7c (このIDを非表示/違反報告)
わわるこ(プロフ) - 夢主ちゃんがマジで好み過ぎる… 主様の作品大好きです!応援してます! (9月26日 12時) (レス) id: e592c4a1c9 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです!応援しています! (9月20日 13時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
ma(プロフ) - 灰谷兄弟の妹めちゃくちゃいい作品に出会えて嬉しいです!春千夜大好きなので梵天絡みまじ好きです!落ち楽しみにしてます!!これからも更新頑張ってください^_^応援してます! (9月16日 13時) (レス) id: 70f00aa1ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年9月16日 2時

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