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｢あん？なんだよ。泣き虫の次は甘えたか？｣
｢うるせぇばか。｣
｢あー？｣
なんだよ、なんて笑いながら抱きついてきた真一郎を、胡座をかいていた膝の上に座らせてやる。一向に動く気配のない真一郎に、Aは困った様子でため息をついた。
｢あんだよ、言わなきゃわかんねーぞ？おーい、そーちょー？｣
｢総長やめろ。｣
｢はいはい。｣
｢……………お前が居なくなったら、春千夜はどーすんだよ。俺は、……どーすりゃいいんだよ、……もうちょい考えろ、｣
額をぐりぐりと肩口に押し付けられる。若干痛みがあるが、Aはそれすらも気にしていないように小さく笑った。
｢お前は俺が居ねぇとだめだもんなぁ。｣
｢そーだよ、お前がいねーとだめなんだよ、だから俺から離れんなヤニカス、｣
｢はーっ、熱烈な告白だこと。あんま舐めたこと言ってっと襲うぞコラ。｣
いつもの調子で、けらけらと笑いながらそう言ってやる。｢ふざけてんなよ。｣なんて殴りかかられると思い様子を伺っていたが、頬に柔らかな何かが当たり思わず硬直する。小さなリップ音と共にそれが離れて、ゆっくりと首を動かして真一郎の方を見る。
｢………は、、？｣
｢……襲ってみろよ、意気地無しのヘタレ野郎が。｣
状況を理解した上での煽り。顔を真っ赤にして、目はまだ潤んだまま。Aは唾を飲み、ゆっくりと口を開くと、小さく息を吐いた。
｢………てめぇ、言ってる意味わかってんのか？｣
｢……わかってねぇとでも思ってんのか？気づけよ、童貞じゃあるまいし。｣
｢童貞が知ったような口聞いてんじゃねぇ。ほんとに犯 すぞ。｣
｢やってみろってんだ。｣
その声は震えていて、明らかに怯えているようにしか見えなかった。それを分かっていて、Aは真一郎の頬を顎から掴むと、下唇に軽く噛み付いた。
真一郎の肩がびくりと上がり、体が強ばる。
｢……お前さぁ、俺のこと好きなの？｣
｢………うん、｣
｢……そ……｣
｢お前はどーなの？｣
｢……すき。｣
｢………知ってるし、｣
先程まで怯えていたくせに、余裕そうに笑う真一郎にムカついて、赤くなった鼻に軽く噛み付いた。
｢いてっ、｣
｢……今は襲わねぇ。｣
｢……じゃ、いつ。｣
｢……俺らが卒業したらな。｣
健全かよ、なんて笑いながら、真一郎はAの肩に頭を預けた。それを見たAもまた、満足そうにその頭に額を擦り寄せた。
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ひー(比古)(プロフ) - はぁぁぁーー！！尊い！最後のイチャイチャたまらん！ (2021年9月8日 8時) (
レス) id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2021年8月22日 1時
