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夕食を食べ終えて、3人でぎゅうぎゅうになりながら風呂に入る。三人分の髪を乾かしたAは春千夜の歯を磨かせて寝かしつけた。
｢お、寝た？｣
｢寝た。お前どうする？泊まってく？｣
｢んー……そうスっかな。｣
｢じゃあ布団敷いてやるよ。｣
部屋に戻りお客用の布団を押し入れから引っ張り出す。彼が泊まりに来ることはよくあるため、着替えは置いてあった。客用の布団も、真一郎や彼に心酔している部下が使うことがほとんどだ。
布団を敷いてリビングに戻ると、真一郎はころころとテレビのチャンネルを変えていた。
｢この時間面白いもんやってねぇな。｣
｢時間が時間だしなぁ……｣
｢……なぁ、お前さ、春千夜を引き取ってこれから一人で面倒見てくんだろ？｣
リモコンを手に取り、番組表を見ているAにどう問えば、Aはチラッと真一郎を一瞥した後小さく頷いた。
｢おう。親には二度と帰ってくんなって言ったしな。｣
｢金どうすんだよ。お前自分の大学のこともあんのに。ランドセルだって買わなきゃだろ？｣
｢それに関しては問題ねぇよ。バイトもしてるし、貯金はたんまりある。あいつの荷物の中にも通帳が入ってた。 あいつの母親があいつに持たせたらしくて、中にはメモ書きも入ってた。｣
｢なんて？｣
｢息子をよろしくお願いしますって。｣
｢春千夜の実母は今何してんの？｣
｢病気で亡くなったらしい。病気で入院してる間も父親はうちのババアを家に連れ込んでたって春千夜が言ってた。あいつの母親はそれを分かってたから、春千夜に通帳を持たせたんだろうよ。父親には絶対渡すなって念を押して。｣
彼の話を聞いて、うっわ……と真一郎は顔を引き攣らせた。Aも春千夜も、汚い大人の犠牲者ということだ。似たような環境で育った二人だからこその絆なのかもしれない。
｢困ったことあったら言えよ？飯くらい食いに来い。｣
｢困ることがあったらな。春千夜が居る以上、俺が頑張らねぇと。｣
｢……あんま頑張りすぎんなよ？｣
｢ばか、俺は丈夫な体が取り柄なんだから使わねぇでどーするよ。｣
けたけたと笑ったAは、タバコに火をつけた。
｢外で吸えよ。｣
｢換気するからいーの。｣
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ひー(比古)(プロフ) - はぁぁぁーー！！尊い！最後のイチャイチャたまらん！ (2021年9月8日 8時) (
レス) id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2021年8月22日 1時
