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「……あれ?」





その日、いつも先に起きているはずのAはまだ隣で寝ていた。休日だったこともあり、普通に寝過ごしただけなのかとも思ったが、ぎゅっと体を縮こまらせているのを見るとどうも様子がおかしいなとも思う。





「おい、大丈夫か?A?」

「ん"〜……」

「……もしかしてアレ?」

「……あれ、」

「いつから?」

「……昨日、よる。」





小さく唸る彼女の背中辺りを優しくさする。女にしか分からない月一の辛み。今日が休みだったからまだ良かったが、任務が入っているとそれを我慢して任務に出なければならなくなる。

大人になり高専で働くようになってからは、生理が来ても何とか授業に出て辛いところを見せないようにと必死にたっていた。しかし、その日は休みということもありいつも以上の痛みが襲ってきているようだ。





「薬は?」

「のんだ、…」

「そうか……なんか食べれそうか?食べないと貧血おこすぞ。」

「ん"〜……」

「お粥、作ってやるから待ってろ。」

「ん……」




ベットから出て寝室を出ると、洗面台で軽く顔を洗ってキッチンに向かう。鍋に米と水を入れてお粥を作り、冷蔵庫を開けて何かほかに食べれそうなものはないかと覗き込む。

ゼリー、プリン、冷凍庫にはアイスがある。これなら大丈夫だろうと冷蔵庫を閉じてお粥をかき混ぜて卵を入れる。しばらく煮込んで火を止めると、それを器に移して寝室に戻る。





「出来たぞ。食べれるか?」

「……たべれる、」





Aはゆっくりと体を起こすと、伏黒の手から器を受け取る。ゆっくりとお粥を食べる彼女の顔は青白くて、ずっと眉間にシワが寄っている。食べるのも辛そうで、変わってやれるものなら変わってやりたいとさえ思う。





「……も、いい、」

「ん。じゃあ寝てろ。カイロ貼るか?」

「大丈夫、ありがとう……」

「俺任務あるから出るけど……誰かに来て貰っとくか?」

「んーん、大丈夫……だから早く帰ってきて、」

「……なるべく早く終わらせる。」





器を片付けていつもの倍の速さで準備をする。Aに行ってくるぞ、と一声かけて外に出ると補助監督の車が停まっていた。





「なるはやでお願いします。」

「な、なるはや……?」

「はい、なるはやで。」





早くしてくれ、と圧をかけられた補助監督はいつもと様子の違う伏黒に冷や汗をかきながらアクセルを踏んだ。

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ぷぅ(プロフ) - 凄く面白くて一気に全部読んじゃいました!!今後の更新についての作品が見れていないので、どう言う状況なのか分かりませんが、続きが更新されるのを楽しみに待っています(^^) (7月17日 0時) (レス) @page18 id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
thmrt1214(プロフ) - とても素敵でおもしろ作品だと思います!続きを待ってます! (2022年4月5日 20時) (レス) id: c58d97a9b4 (このIDを非表示/違反報告)
天音 - アンチコメなどは気にせずに頑張ってください (2022年3月10日 21時) (レス) id: 48f3bd005d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな☆(プロフ) - 私この作品好きです!無理のないよう頑張ってください!待ってます! (2021年12月3日 19時) (レス) @page16 id: ccfc63a9dd (このIDを非表示/違反報告)
もやし - いっつも見てます!体壊さない程度に頑張って下さい!!応援してます!! (2021年8月19日 17時) (レス) id: e2e99622db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年8月12日 1時

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