盗賊トリッパーが米花町で好き勝手！？

22.＿＿恋の芽生か‥‥？ ページ22

主人公sid


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松田「ったくよぉ、今度は身体中傷痕だらけだって？仮にも自分が女なの自覚しろよな」

「うぐっ‥‥！抓るなっつねる、なっ！傷開く！」

荻原「不思議な力があったとしても、嫁入り前なんだから怪我しちゃダメだよ」

「う"っ、おいヒロっ、コイツらに止めろってっ、言ってくれないっ、かっ‥‥！？」

諸伏「おーい、お前らー。そんくらいにしとけ」

伊達「仮にも病人だ。また傷開いたら今度こそ死ぬぞコイツ」



あ"ー、クッソ。マジ痛いなぁ。確か、あの時(・・・)も痛かったっけ‥‥

私はジンペーとケンちゃんの手を引っ叩き、ヒロの背に立って抱きついた

ヒロと伊達っちは私の味方だよ‥‥



「べぇーっ病人をいたわってくれ。仮にも女だぞ？一応私は女だからな？」

松田「だったらお前さんも怪我すんなよ！」

荻原「あの〜Aちゃ〜ん？ヒロミツに抱きつくのやめたげたら〜？」

「ん、何故だ？別に、いいだろ？」

荻原「あー。色々、内なる自分と戦ってるから」



は？と、思い私は私よりずっと背の高いヒロの顔を見上げる



「っは、？」

諸伏「っ////」



真っ赤

続いて私も真っ赤


私はスス‥て離れ、気まずくならないようにポーカーフェイスを保ちながら謝った

顔が赤くないといいんだが



「すまなかった。男性に抱きつくだなんて私も女性としてマナーがなっていなかった。忘れてくれ」

諸伏「あ、あぁ。俺も悪かった」



そして、沈黙

おい、おいおいおい。気不味いぞ？気不味すぎるぞ？何か言ってくれよ‥‥色々と困んだろ

すると、気を利かせてくれたのか伊達っちがその沈黙を破った



伊達「風呂沸いてるぞ！入ってきたらどうだ？」

「あ、あぁ。じゃあ、そうするとしよう。」

「「「‥‥‥‥」」」



そう言って、私はその場を小走りで去った


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服をバババッと全部脱ぎ、風呂の扉を開けようとした時、洗面所の鏡に写る自分が見えた

洗面器の鏡に写る自分の顔をまじまじと見ると、驚くほど顔が赤かった。自分、こんな顔ができたのか。と開き直るほどに

そこに写っていたのは女の顔だった


恥ずかしがっているような
照れて赤くなったような
‥‥初夜の女のような

そんな女の顔が写っていた


あぁ、恥ずかしい


私は風呂の扉を開け、一頻り終わった後、湯船に浸かりながら思い出した



「あの顔、初めてだった。それにこんな気持ちも初めてだ」



熱くなった顔を覚ますように冷たい水をかぶった


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