復讐5 ページ6
結「キャーーー!!!」
結菜ちゃんの叫ぶ声がし、ハッとして上を見る。
すると、結菜ちゃんの体をガッシリと掴んだ鬼の姿が見えた。
『結菜ちゃんを離せッ!』
私は鬼の片腕を斬る。
鬼「あァ?鬼狩りかァ?」
雰囲気からして、あまり強い鬼でもなさそうだ。
…さっさと頸を斬って結菜ちゃんを助けなければ。
そう思ったときだった。
?「キャーーー!!!」
誰かの叫び声が聞こえる。
私はふり返り、目を見開いた。
『百合香さん!?!?』
見れば、鬼が百合香さんに襲いかかろうとしていた。
…あれ?百合香さんの刀がない!?
刀を持っていないということは鬼が斬れないということ。
それは…
『危ない…!!!』
私が百合香さんを助けようと走り出したときだった。
________グサッ
『!?!?』
?「ぐッ…はッッ…」
私はすぐさまその鬼の頸を斬り、かけよった。
『大丈夫ですか!?“結菜ちゃんのお父さん!!”』
父「あ、ああ…大丈夫だ…。」
嘘だ。大丈夫なんかじゃない。
鬼の長い爪が心臓に突き刺さっていて、出血が酷い。
今にも死にそうだった。
結「ゔっ…お父さんッ!」
父「結菜、私が死んでも決して復讐しようなんて考えてはいけないよ。そこのお姉さんのように、優しく美しい大人になってね。」
結菜ちゃんのお父さんは真っ直ぐ私を指さす。
『…ッ!』
それと同時に結菜ちゃんのお父さんはピタリと動かなくなった。
結「ゔっ、ぐすっ、うわぁぁっ!!!」
泣き叫ぶ結菜ちゃん。
私はそれを見て頭が真っ白になった。
守れなかったッ!
尊い人の命を…!
思えば思うほど悔しさがこみ上げてくる。
そして、その怒りは百合香さんに向けられた。
私は百合香さんのもとに歩き、力いっぱい突き飛ばす。
百「い゙っ…」
痛みに顔を歪める百合香さんを見ても、今の私は何とも思わない。
『どうしてッ!まだ小さな結菜ちゃんのお父さんを“盾”になんてしたんですかッ!』
自然と大声になる。
百「っ、五月蝿いわね!刀を甘味拠に忘れてきたから仕方なかったのよ!それに、別にいいでしょ!私が死ななかったならそれで〈バシンッ〉…!」
その場に私が百合香さんの頬を殴った音が響き渡る。
百「いたっ…」
『痛い、ですか。結菜ちゃんの心と結菜ちゃんのお父さんはもっと痛かったんですよッ!』
結「……ッ!」
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アミ(プロフ) - 東雲さん» リクエストの作品、「次はあんたの番だよ 弐」という題名で出させて頂きました。楽しんでいただければ幸いです! (2021年10月17日 12時) (レス) id: d1ce3b19d9 (このIDを非表示/違反報告)
アミ(プロフ) - 東雲さん» リクエスト、ありがとうございます!勿論いいですよ〜!遅くなるかもしれませんが、楽しみにしていてください! (2021年10月16日 19時) (レス) id: d1ce3b19d9 (このIDを非表示/違反報告)
東雲 - とても面白かったです〜!!悪女主ちゃん、カッコ良かったですね(*´∇`*) リクエストで、無一郎くん落ちの悪女主ちゃん作品作れますでしょうか…?出来ればで大丈夫です! (2021年10月16日 17時) (レス) @page20 id: abe341e2f5 (このIDを非表示/違反報告)
アミ(プロフ) - ゆりさん» こちらこそ、最後まで見て頂けてありがとうございます!とても嬉しいです! (2021年10月11日 21時) (レス) id: d1ce3b19d9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - すごく良かったです。ありがとうございました。 (2021年10月11日 17時) (レス) @page24 id: b7d6d649b3 (このIDを非表示/違反報告)
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