らくだい魔女の恋物語4

勝負 ページ3

〜チトセ〜


カイ｢あ〜。やっぱおいらカリンがいないと

　 ひま〜。」


カイはさっきからそればかり言っている。


シロ｢ぼくも、こうしている間にビアンカ様に

　 何かあったらと思うと落ち着けません！」


カイ｢もう、おいらガマンできない！」


カイはそう言うと、部屋から出て行った。


シロ｢あっ、ボクも連れて行って下さい！」


シロもあわててカイのあとにつづく。


コイツと2人きりかよ…


コイツと言うのはもちろんキースのこと。



キ｢ねぇ、きみ。」


コイツから話しかけてくるなんて予想外だった



チ｢…なんだよ。」


キ｢きみは、フウカの事が好きなの？」


チ｢…べつに。」


キ｢ふ〜ん。おかしいな。

　ぼくがフウカをうばうとか言ったらあんなに

　あわてた顔してたのにね。

　フウカはどっちを選ぶのかな。」


チ｢おま…」


キ｢ぼくはお風呂に入ってくるよ。」


そう言って、アイツは部屋を出て行った。



もしもアイツにとられたら…


アイツはのとなりはいつもフウカ。


もう、あの笑顔もアイツだけに見せるように

なるのかな。


オレの前では作り笑顔しか出来なくなるかも

しれない。



想像しただけでおそろしい。


やっぱりフウカにはアイツの方がいいのかな

って、思うときもあるけどフウカのとなりに

いつもアイツがいるのはガマンできない。


今日の夜が勝負なんだ。


アイツとの。

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