らくだい魔女と恋物語3 (ページ34)

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5色の光ページ34

～フウカ～

フ｢風よ！銀の城の魔女フウカが命じる。」

あたしの足元から銀色の光がうずを巻いて

上ってくる。

フ｢我が命にしたがい浮游の術を受け入れよ！」

あたしの体から放たれた銀色の光はチトセ達に

向かっていく。

そしてその風はクビトの手でつかまれているチ

トセ、カイ、キース、カリンを浮かばせた後、

優しい風で包み込み、ゆっくりと降りていっ

た。

ク｢おねーちゃんまだあきらめてなかったの～？

　それじゃあしょうがないね。

　大人しくぼくの言うことを聞いてたら

　痛い思いをしなくてもよかったのに。

　かわいそうにね～♪

　ぼくがあの世へ送り出してあげるよ。」

そう言うとクビトは笑い声を青空にひびかせた

今だ！

フ｢みんな、いくよ！」

カ&カイ&キ&チ｢ええ！/うん/ああ」

フ「チトセ、あれもお願いね！｣

チトセは、一瞬キョトンとしていたけど

ひらめいたような顔をしておう！と言ってくれ

た。

よし！

フ｢風よ！銀の城の魔女フウカが命じる

　我に力をかしたまえ！」

カ｢アイビークルネッタグレード！」

キースが呪符を投げつける。

すると、チトセはそっと目をつむって心を落ち

着かせる。

チ｢とこしえの時、深遠の時、時のはざまに

　住む王よ、われは時の壁をさずけられし者。

　今我が前に、せつなの時をあらわしたまえ」

フ｢火よ！全てのものをなぎはらえ！」

あたしもすぐに呪文をとなえる。

すると、青色の光、銀色の光、金色の光、緑の

光、黒い呪符は神々しいほどの光を帯びて

まっすぐにクビトに向かっていく。

ク｢やめろーーーーーーーーーー！」

クビトは、5色の光に包まれて消えていった…

ク｢カンガバール様、申し訳ございません…」

その言葉を言い残してー

　

　

　