・しゃっくり ページ30
・大人
・結婚後
始まりは突然だった。
生徒たちのランニングに付き合って汗だく。爽快感が欲しくなって自販機で炭酸水を買って流し込んだ時、
__ﾋｯｸ、
うざったるいしゃっくりが始まった。
「…Aさん今のなに？」
『しゃっくり…』
「…大丈夫？」
『すぐ止まる、ﾋｯｸ、と思う。』
一緒に自販機に来ていた野薔薇ちゃんに心配そうに見られる。
でも次の授業があるため先に行ってもらった。
それからも止まる気配を見せず。硝子に相談しよう、何かいい方法知ってるかも知れない。
そう思って医務室に足を進めた。
「…吃逆の薬が無いわけじゃないけど自然に止まるんじゃない？」
『何…？きつ、ぎゃく？』
「しゃっくりの事だよ。」
知識ないやつに専門用語使うな、と言いたいところだけど、喋っても止まらないしゃっくりのせいで会話する気力もなかった。
「A〜いる？」
いつも通り私を探しにきたであろう悟も、しゃっくりに少し驚いていた。
喋りにくい私の代わりに硝子が説明してくれた。
「…なるほどね、しゃっくりって100回で死ぬっていうけどA死なないよね？」
「あれは"都市伝説"であって医学的な根拠はない。
…簡単に息を止めるとか試したら？」
「それだ！A手伝ってあげる！」
手伝う？息の根を止める的な意味？
なんでアンタがルンルンしてるんだ、と言いたいとこだったが、
『や、待って！…んぐ、』
「A、息止めなきゃダメでしょ？」
本当に殺す気かコイツは。
急に大きな手で私の口と鼻を覆った。もはや犯罪じゃん。
物理的に呼吸が出来なくなって、視界がぼやける。
「五条、そろそろやめとけ死ぬぞ。」
『ハァ、死ぬ、』
「どう？止まった？
……涙目じゃんA可愛い〜」
ﾋｯｸ
相変わらず止まらないしゃっくり。
「んー、Aしんどい？帰る？」
『いや授業あるし、ﾋｯｸ』
「水一気飲みとかは？」
コトンと目の前に置かれたコップ。
全速力で飲み干した。
「どう？」
『………ﾋｯｸ』
「だめか。」
一瞬止まったように感じたのに、すぐ再開された。
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くまこ(プロフ) - ウルさん» こちらこそ最後まで本当にありがとうございました！リクエストもありがとうございました！書いていて楽しめました(^O^) (2021年9月5日 22時) (
レス) id: f5bfbbb40b (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - riyaさん» こちらこそ最後まで本当にありがとうございました！ (2021年9月5日 22時) (レス) id: f5bfbbb40b (このIDを非表示/違反報告)
ウル(プロフ) - リクエスト答えて下さり、ありがとうございました！！五条先生の日焼けの仕方に1人で笑ってしまいました（笑）あと、完結おめでとうございます！！本当に見ていて楽しかったです。素敵な作品、ありがとうございました！ (2021年9月5日 12時) (レス) id: c74361b71e (このIDを非表示/違反報告)
riya(プロフ) - 完結 寂しいですが 素敵な物語読めて感激です。ありがとうございました。 (2021年9月5日 9時) (レス) id: 0599723b2d (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - ウルさん» ありがとうございます！次更新時に書きます！リクエストありがとうございます！ (2021年9月1日 22時) (レス) id: 501da60a6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くまこ
| 作成日時：2021年8月21日 9時
