どう思う ページ20
断言口調だった。そんな風に言われると、ぼくとしては立つ瀬もない。それなら、もしもぼくや深夜さんが犯人だったとして、そのときはかばってくれないのだろう、きっと。
雲雀くんはよくわからないけど名のある家らしいし。
嫌な感じだ。
なんだかすごく、嫌な感じだ。
イ「あなた達は天才をどう定義しますか？」
いきなりの、イリアさんの質問。
ぼくはちょっと考えて、「クレッチマーは《積極的な価値感情を広い範囲の人々に永続的に、しかも稀に見るほど強く呼び起こすことのできる人格だ》だとか言ってますね」と答える。
イ「あなたの意見を聞いたのよ」
本当に嫌な感じだ。
いや、しかしこれはイリアさんが正しいか。ぼくはもう少し考えてから、答え直す。
い「……遠い人、ですかね」
そう、とイリアさん。
イ「それは実に的を射た答よ。あなたはどうですか？」
恭「……さあ、考えたことないけど。ただ、よくわからないよね、天才って。どこからが天才でどこまでが天才じゃないのかはっきりとはわからない。曖昧で霞むようなものだよね」
雲雀くんからこういう話を聞いたのは初めてなので、彼がそんなことを思っているのだと初めて知った。
Aちゃんにもそう思っているのだろうか？
イ「それは面白い答ですね」
い「……あなたが警察を呼ばないのには、もっと違う理由がある気がするんですけれどね……」
イ「それは、どういう意味ですか？」
い「言ってみただけです。意味はありません」
イ「では、もう結構ですか？ わたくし、もう眠りたいんです」
不毛だった。まるで予定調和のディベートでもしているようだった。ぼくは肩を揺らして「失礼しました」とソファを立つ。玲さんが一緒に立って、「お送りしますわ」と言った。
イ「別にそんなことしなくてもいいわよ、玲」
玲「いいえ。これも仕事ですから……それではお譲様、失礼いたします」
ぼくと雲雀くんと玲さんは、連れ立って、イリアさんの部屋を出た。ほとんど相手にされなかった、あしらわれたようなカタチだったが、しかしまあ、最初はこんなものだろうと思う。あの人を説得するのは並大抵の努力じゃ不可能みたいだな、とぼくは心の中で思った。
玲「お譲様の言うことはあまり気にしない方がよろしいですよ」途中、玲さんが静かな、抑えたような口調で言った。「あまり気遣いが得意な人ではありませんから」
い「……はあ」
そう言えば、屋敷に来て以来、玲さんとこんな風に話すのは初めてだ。
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紗嵐(プロフ) - スズカさん» ありがとうございます！ (2013年2月22日 23時) (
レス) id: f9f03150e8 (このIDを非表示/違反報告)
スズカ(プロフ) - リボーン編も楽しみにしています＼(^o^)／ (2013年2月18日 18時) (レス) id: 3bdeed27e8 (このIDを非表示/違反報告)
紗嵐(プロフ) - スズカさん» 紗嵐だよ！ よろしく！ そうだよね、滅多にないよね。んー、これはリボーンと混合だからクビキリサイクルが終わったら次は並盛を舞台の話を書こうと思ってます。それから先は考えていないのでわかりませんが……。 (2013年2月17日 22時) (レス) id: f9f03150e8 (このIDを非表示/違反報告)
スズカ(プロフ) - スズカといいます！よろしくお願いします！原作沿いってなかなか無いので嬉しいです！！質問なのですが、この小説は続編にいきますか？できれば、続編があったら見たいと思っています(>_<)長文失礼しました。更新がんばってください＼(^o^)／ (2013年2月15日 20時) (レス) id: 3bdeed27e8 (このIDを非表示/違反報告)
紗嵐(プロフ) - タマゴイルカさん» ありがとうございます！ 頑張ります！ (2013年1月12日 23時) (レス) id: f9f03150e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗嵐 | 作成日時：2012年11月11日 11時
