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すれ違い2 ページ35

出水side






『………出水先輩は私を信用してないんですか』








大規模侵攻の予知を聞いてから、Aのことが心配で今日もつい強くあたってしまった。







ただ心配なだけなのに。







正直、Aを1人で戦わせるのが怖い。







俺の目に届くところにいてほしい。







そしたら絶対に守ってやるから。







「別に信用してないってわけじゃ……」







そう言いかけたところでAの声に遮られた。







『せっかく認めてもらえたと思ったのにっ!』






その声はどこか泣きそうだ。







こんなに声を荒げることが普段はないため柚宇さんも心配そうに見ている。







「おーなんだなんだ喧嘩か?」







一方で、太刀川さんは面白そうにしてるけど。





『私だって強くなったじゃん…いつまでも助けられてばかりじゃ嫌なの!!!』






いつもは敬語なのに、怒ってるからかそんな配慮もできなくなってるようだ。







「そんなの俺に1回でも勝ってから言え!!毎回毎回心配するこっちの身にもなれよ!!」







つい強く言い返したが、逆効果だった。







『先輩のばかっ!!!過保護!!!!少しは信用してくれたっていいじゃん!黒トリガー使ったら私に勝てないくせに!!』







今日はAは全く折れる気がない。







俺はAを説得しようとして、気づいたら口走っていた。






「っ!!!だから!!Aのことが好きだから心配してんだろ!!いい加減わかれよ、ばか!!」


























待て、俺いま何て言った??





好きって言ったか?






うん、言った気がする。







だって、きゃー!!って柚宇さん言ってるし。






でも、タイミング悪すぎるだろ…






「いや、違う、、今のは…」






言われた本人は目の前で俯いたままやっと口を開いた。






『なんでっ、、なんで今言うんですか、!』







そのままAは涙を流しながら作戦室を飛び出す。








「うわぁーーいずみんがAちゃん泣かせたぁ」








その瞬間、太刀川さんはお腹を抱えて笑い出した。








「告白のシチュエーションにしては最悪すぎるだろっ!はははっ!!」







本当にやらかした。






まじで何言ってんだ、俺。






「はぁ、、、、」






大きくこぼしたため息。






大規模侵攻前にこんなことしてる場合じゃないのに。








あーあ、何やってんだろ、、、

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作成日時:2021年10月20日 1時

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