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「よかった・・・・」
兄貴がぎゅぅっと四郎の手を握った。
「失礼します、お薬入れますね」
診察が終わるころにはもう熱も上がりきったのか、四郎の体の震えは治まった。少しでも体が楽になるようにと解熱剤を入れてもらうことになった。
「ちょっと休もうね」
兄貴が四郎の体にそっと毛布を掛けて優しく言う。
「どうしよっか、ちょっと時間かかると思うし待ってるスペースもそんなないから三郎たち一旦帰る？」
「そ、だね。ごろも一緒に帰ろ」
「うん、家帰るの明け方になるよね、朝ごはん作っとくよ」
「よろしく」
「明け方迎えに来る？」
「いや、タクシーで帰るよ。大丈夫」
「わかった」
ベッドに沈み込むように横になっていた四郎に軽く声をかけて、三郎と五郎が部屋を出た。
ベッドの近くに置かれている付添人用の小さな椅子を引っ張って腰かける。
「・・・・ん・・・」
兄貴が、四郎がそこにいるのを確かめるかのように何度も頭を撫でた。
「少し下がってきたかな・・・・」
点滴パックの残りは半分くらい。まだ熱は高いけど、それでもさっきよりは下がってきた。
「・・・・んっ・・・んぅ・・・・」
けれど、四郎は一向に眠れないみたいで、さっきからずっと狭いベッドの上で小さく寝がえりをしながら体勢を変えたり深呼吸をしたりしてる。
「四郎？どうした？」
「あ、たま・・・いたい・・・・だるいし・・・」
「まだ熱も高いしなぁ」
言いながら、少しでも痛みが消えるように祈りながら四郎の額に手をのばす。
「ちょっと頭冷やす？あんまり冷たいのは無理だけど・・・」
「ん・・・・」
しんどそうに頭を縦に動かした四郎を見てナースにお願いしようと席を立った。
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和泉(プロフ) - なつきさん» はじめまして！コメントありがとうございます。どうしても説明ばかりの文章になってしまい悩んでおりましたが、そう言っていただけて嬉しいです！更新がかなり遅く申し訳ないですが、またよろしくお願いします。 (2020年5月2日 17時) (
レス) id: ae2377b3ba (このIDを非表示/違反報告)
和泉(プロフ) - Ｍ.あらてぃーんさん» はじめまして！読んで下さりありがとうございます。前回から随分と日が経ってしまい申し訳ないですが、本日第4章に移行しましたのでまた読んでいただけると嬉しいです。 (2020年5月2日 17時) (レス) id: ae2377b3ba (このIDを非表示/違反報告)
なつき(プロフ) - はじめまして！最初から読ませていただいてます！大好きな作品です！ほんとに嬉しい！1年間待っていました！丁寧なお話の運びが大好きです。マイペースでいいので、また楽しませてください。お忙しいとは思いますが、よろしくお願いします。 (2019年9月16日 23時) (レス) id: 39c29155f9 (このIDを非表示/違反報告)
Ｍ.あらてぃーん(プロフ) - こんばんは！はじめまして。以前から和泉さんの作品、特にこの作品楽しみに読ませていただいてました。今日更新通知が来て慌てて読みました！嬉しくて。お忙しいと思いますが更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年9月15日 23時) (レス) id: 98f6efc424 (このIDを非表示/違反報告)
和泉(プロフ) - ひづきさん» ひづきさん、はじめまして^^以前から読んでいただいたと知り、とっても嬉しいです！マイペースな更新ですが、お付き合いくださいませ。また感想聞かせてください^^ (2018年2月10日 22時) (レス) id: ae2377b3ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和泉 | 作成日時：2017年6月7日 18時
