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「ね、じろちゃ・・・」
「ん？」
「ごほごほっ・・・・いいつけ、やぶって・・・げほっ！・・・・か、ってに・・・・ごめ、なさい・・・・・」
「うん、すげー心配した。頼むから、自分の身体をもっと大事にしてくれ。俺らだけじゃなくて、野々上先生も、波多野も、みんな心配してた」
理由があるのは百も承知だけど、そう言わずにはいられない。
「あ、のね・・・・その・・・・」
「・・・・落ち着いたらで、いいから」
震えた手で。身も心もずたずたに傷つけながら俺に話すくらいなら、今は、まだ。
「ん・・・・」
話せるときが、そのときが来たらでいい。
「ほら、ゆっくり休みな。しばらく病院で管理するけど、ちゃんと良くなるから」
「・・・・どの、ぐらい・・・？」
「1,2週間くらいかな」
「しご、と・・・・」
「もう連絡してあるから」
四郎の冷たい手を握ってやる。
「・・・・四郎。大丈夫だから。焦ると良くない」
少しずれてしまった酸素マスクを直してやって、バイタルを確認する。
「・・・・ごめ・・・・な、さ・・・・」
やがて寝息を立て始めた四郎がつぶやいた寝言。
こんなときまで、お前は。
・・・いや、こんなときだからこそ、か。
明日、野々上先生を呼んだ方がいいのだろうか。それとも、まだ早いのだろうか。
ソファに横になって、足元の毛布を引き寄せる。
「どうしたらいいんだろうな・・・・」
月明かりに照らされた四郎の寝顔は、青白い。
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和泉(プロフ) - 掃除機。さん» 修正箇所に気づかれるくらい読んでくださっていてとっても嬉しいです！誤字の修正もですが、いつか完結したら、スピンオフを書けたらな…と本筋から外れない程度に内容を修正したところもあります。少しですが続編も更新したので良かったら読んでもらえると嬉しいです。 (2022年9月11日 21時) (
レス) id: d39becd218 (このIDを非表示/違反報告)
掃除機。(プロフ) - 定期的に読み返させていただいています。久しぶりに読ませていただいたら所々推敲されていて新鮮な気持ちで読むことができました。続編の更新もお待ちしてます。 (2022年4月26日 23時) (レス) @page20 id: f67921346b (このIDを非表示/違反報告)
和泉(プロフ) - 千智さん» コメントありがとう。ちょっと怪しい雲行き・・・・4人と一緒に私もしろちゃんを見守ります; (2016年9月15日 21時) (レス) id: 6aec176d3c (このIDを非表示/違反報告)
千智(プロフ) - 久しぶりにたくさん更新ありがとう。しろちゃん大丈夫かなぁ。 (2016年9月7日 22時) (レス) id: 14c13db5b5 (このIDを非表示/違反報告)
和泉(プロフ) - 千智さん» コメントありがとう^^この旅行はインドア派のしろちゃんも毎年楽しみにしてるから、きっと進んで体調管理してるはず(笑) (2016年6月29日 22時) (レス) id: 6aec176d3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和泉 | 作成日時：2016年1月10日 19時
