ヨコハマのある会社の社員達は逸般人でした (ページ46)

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仕事No.44 ページ46

風がゆるりゆるり頬を撫でる

君は今何処にいますか

それはポツリと景色がひらけた場所に建ってヰタ

アレはナァニ？

アレは優しイ

アレは悲しイ

アレは幸せ

そんなそれ(・・)の前に立つモノが独り

それに感化されたモノ

それに動かされたモノ

？「____ 」

「あの人はもう何処にもいませんよ

_太宰さん_」

治「Aちゃん？」

「やっぱりここだと思いましたよ。貴方がここ以外に居るとしたら河川とかでしょ」

治「ふふ、いつも心中しようとは思わないよ」

嘘ダロウ

治「・・・Aちゃんは知ってるのかい？」

「何を？」

意地悪くニコニコとそう言ってやったら苦笑いされた

治「彼を」

「・・・ええ、知ってますよ。少なくとも」

貴方よりは

治「へぇ・・・」

「此処で過去なんぞ語ったりしないですからね」

治「いや、何となく彼が、

織田作が君と知り合いなのは納得出来るよ」

「？その言い草だとまるで私があの人と同じ様なお人好しに聞こえるんですけど」

治「ふふ、あはは」

太宰さんは急に笑い始めた
シャブでも始めたのか←

「何笑ってんですかこのクソ青鯖」

治「う～ん、どんどんAちゃんがちびっ子マフィアみたいになってってるよー。何とかしなきゃね」

「中原中也と？あり得ませんね」

治「フルネームって・・・どんな嫌がらせをしたらそんな風にAちゃんに呼ばせられるんだ」

なんて言ったのか聞き取れなかったが罵ったなこの野郎

「罵詈雑言ですかこの野郎、許さねぇぞ。地べた這いずりまわってでもチョコミント歯磨き粉をお見舞いしてやる」

治「地味に嫌な仕返し！！Aちゃんは中也をいじれる才能があるよ！！」

そんな才能お断りだ

「いや、いらねーよ！」

私は忘れていた

探す約束をしていたことを

「もうそろそろ戻りましょう。ミイラ取りがミイラになってます」

治「・・・もう少しだけ」

「・・・」

治「・・・少しで良いから」

彼が愚図って今にも泣きそうな子供に見えた

貴方の友人は餓鬼過ぎますよ、織田作さん

多分貴方は「そうなのか」で済ますんでしょうけども！？ええ、ええ、知ってますとも！！！
・・・恨みますよ、織田作さん

「・・・だぁーっ、もうわかりましたよ！！国木田さんに怒られても知りませんからね！！」

治「ありがとう。Aちゃん」

彼は子供っぽすぎて少し危ない所があり過ぎではないですか、織田作さん