憤怒の美人は儚く ページ22
「それではお聞きしたいのですが宜しいですか」
「あのう・・・」
「？自己紹介はしましたよね」
されましたね。屋敷に誘拐されてる時にされました。ついでに冨岡さんの名前も聞いた。しのぶさん曰く、彼は嫌われているらしい。
「バーサーカーの事を話すのはいいんですけど、ちょっと彼の知り合いが居るのは・・・」
何故だ、という顔で此方を見てくる御仁方。
「・・・もういいです」
それからは質問攻めに遭った。勿論答えられる範囲で。バーサーカーとは何だ、狂化とは何だとか言う魔術が絡んでくる話は誤魔化しに誤魔化した。
「・・・そうですか、ありがとうございます」
そう言った彼女はふわりと端正な顔で微笑む。然し私にはそれが何だか、怒っているように見えた。
アシュヴァッターマンみたいに、全てに怒っているように見えるのだ。
「あの、怒ってますか」
「え！？」
竈門君が驚いた顔で見てきた。てことは君も気付いていたのか。
「・・・何故、そう思うのですか」
「何となくです・・・間違っていたらすみません。でもしのぶさんは全てに怒っているような気がしたんです」
彼女は否定をしなかった。そろそろ疲れた、そうだ。怒り続けることに。笑いたくもないのに笑い続けることに。
「なら、なら辞めちゃいましょうよ。わ、私が言うのも何ですけど、溜め込みすぎたら何時か溢れちゃいます」
と顔を羞恥で真っ赤に染めながら言う。こんな臭いこと言うのはキツイ。でも、無理はし続けたら何時か反動が来ることを私は知っている。
「・・・ふふ、顔が赤くなっていますよAさん。案外可愛らしい方なんですね」
そう言って私を抱き締めるしのぶさん。美人に抱き着かれたら顔が赤くなるのは当たり前じゃないですかやだ。
「なっ！？」
「・・・」
しのぶさんは私から離れ、用事があるからと退室した。
あかんよ、あの人。いくらカルデアで目を肥やしてきたからって、美人は美人だ。しかも私の反応を楽しんでいた様で。愉悦部の刺客が此処にも・・・！
「はえー」
そんなこんなで暫く放心していた。
大正コソコソ噂話
「実は炭治郎さんの初恋は」
「うわぁぁぁあああ！！！や、辞めてください！えっと・・・誰ですか！！」
「あ、私は先輩、Aさんの後輩のマシュ・キリエライトです」
「え、マシュさんは異国の方なんですか」
「はい。炭治郎さん、先輩は渡しませんよ」
「なっ！？」
「ムー？」
「ね、禰豆子は聞いちゃいけません！」
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ちぃ子(プロフ) - あごしわさん» あの男らしくて凛々しい錆兎がバーサーカーは無いかなとは思ったのですが彼に限らず鬼滅キャラ全員バーサーカーぽい所あるよね！でバーサーカーにしてしまいました…反省はしていますがあごしわさんが草生やしてくれるので後悔していません！コメント有難う御座います！ (2020年1月3日 0時) (
レス) id: 703775a416 (このIDを非表示/違反報告)
あごしわ - 錆兎バーサーカー呼ばわりされてて草生え散らかした。 (2020年1月2日 22時) (レス) id: d41c4bfd58 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ子(プロフ) - ウルクの民はここにいます…さん» コメントありがとうございます。何ギルなんでしょうね・・・。何時も御覧頂き有難う御座います！ (2019年10月31日 22時) (レス) id: 703775a416 (このIDを非表示/違反報告)
ウルクの民はここにいます…(プロフ) - 何だこの面白い小説……はっ！ギルがでてきた！？これギルだよね！？ギルだよね！？いやったぁぁぁぁ！！更新！頑張って！ください！(黙れ) (2019年10月19日 6時) (レス) id: e3c16a62a9 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ子(プロフ) - 焔さん» 有難う御座います！参考にさせていただきます…！！ (2019年9月21日 11時) (レス) id: 703775a416 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぃ子 | 作成日時：2019年8月11日 0時
