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対等で在りたい ページ16

「ちょっと、マジかい」

早速捕えられました。サーヴァントじゃん、あの鬼。最早シャドウサーヴァントじゃん。うねうねすんな、キモイ!

「もう終わりかあ?」

「終わりなら良かったけどね!!」

此処で死ぬとか最悪過ぎる!!もうあの時みたいに凄惨な死に方なんかしたくない。


だから、いつも通りに彼を呼ぶ、それが日常かのように。


「やっちゃって、バーサーカー」


「は?何言って」

ゴトリ。


静かに落ちていく頸を見つめる。鬼みたいなエネミーでも簡単に死んでしまう。人間も鬼も脆くて悲しい生き物なんだ。

「何で、何でだ、どうしてお前みたいな弱い奴に頸を落とされたんだ!?い、嫌だ死にたくない、俺は、消え」

バーサーカーは無慈悲にとどめを刺す。

「バーサーカー、頸を切れば死ぬんだからとどめを刺す必要は無いよ」

鬼はそのまま灰になり、跡形もなく消えてしまった。ドクターみたいに、何も残らず消えてしまった。

バーサーカーからお面越しに不満の念を感じ取る。

「ごめんって、でもほら、死んでないし、五体不満足だし。」

サーヴァントは傷つきながらマスターを守るものだ、等とは思えないからつい前線に出てしまう。これはエミヤにも怒られた。死ぬ気か、と。
でも、私はサーヴァントと、対等で在りたい。少なくとも主従はあっても守られるだけの存在にはなりたくない。

「大丈夫、それにバーサーカ・・・錆兎は私の事守ってくれるでしょ。なら私も錆兎を守りたい」

御免、私は案外偽善的で傲慢なマスターなんだ。
死にたくないけど、死なれたくない。怖いくせに、逃げたいくせに。



バーサーカーは何も言わず私を腕の中に閉じ込める。

「え、ちょっと、返り血凄い着いちゃったんだけど!?これ竈門君達に見られたら勘違いされる奴じゃん!!」


離れようとバーサーカーの胸板を押すが、所詮、人間。サーヴァントで、バーサーカーの男に勝てるはずが無いのだ。
もういいやと遠くを見つめだした私の頭を抱き締めながら撫でくり回すバーサーカー。

カルデアにいた頃みたいに暖かくて、暫く微睡んでいた。






バーサーカー、私は力量も知力も足りないけれど、守られるだけのお荷物なんかじゃなくて、せめて守り守られる、対等な関係でいたい。

二度あることは→←いきなりボスエネミーは酷



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ちぃ子(プロフ) - あごしわさん» あの男らしくて凛々しい錆兎がバーサーカーは無いかなとは思ったのですが彼に限らず鬼滅キャラ全員バーサーカーぽい所あるよね!でバーサーカーにしてしまいました…反省はしていますがあごしわさんが草生やしてくれるので後悔していません!コメント有難う御座います! (2020年1月3日 0時) (レス) id: 703775a416 (このIDを非表示/違反報告)
あごしわ - 錆兎バーサーカー呼ばわりされてて草生え散らかした。 (2020年1月2日 22時) (レス) id: d41c4bfd58 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ子(プロフ) - ウルクの民はここにいます…さん» コメントありがとうございます。何ギルなんでしょうね・・・。何時も御覧頂き有難う御座います! (2019年10月31日 22時) (レス) id: 703775a416 (このIDを非表示/違反報告)
ウルクの民はここにいます…(プロフ) - 何だこの面白い小説……はっ!ギルがでてきた!?これギルだよね!?ギルだよね!?いやったぁぁぁぁ!!更新!頑張って!ください!(黙れ) (2019年10月19日 6時) (レス) id: e3c16a62a9 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ子(プロフ) - 焔さん» 有難う御座います!参考にさせていただきます…!! (2019年9月21日 11時) (レス) id: 703775a416 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちぃ子 | 作成日時:2019年8月11日 0時

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