作れるものなら作るべし ページ13
ちょっと話は遡る、ちょっと所じゃ無いけど。ざっと、五年前?位の話。
「あ〜さぶい・・・」
北海道並に寒すぎん??ここ本当に本州??ぐらいの寒さだったことは覚えてる。そんな時に竈門くんと出会った。
「何してんの、こんな所で」
竈門君は今も私が住んでいる山の奥深くで蹲っていた。流石に今みたいに血濡れじゃなかったよ。
よくよく見ると足を怪我したらしく、血が出ている。その頃は冬だったからか、手足が霜焼けて痛々しく見えた。
「ちょっとだけ、道に迷って」
へらりと笑う竈門君を家に誘拐、では無く、ぶち込んで手当をした。そのまま放っておくなんてことは出来ない。
「あ、有難う。えっと君は・・・」
「私は藤丸A。そう言う君は?」
「俺は竈門炭治郎。えーと、Aちゃん、ありがとう」
「竈門って言うんだ。珍しいね」
私は何故か苗字の方に興味がいっていた。空気読めん子じゃん。
「竈門君は何でこんな所にいたの?道に迷った訳じゃないでしょ、流石に」
「どうしてだ?あ、この山にいたのは、家に帰る近道だったからなんだ」
「だってこの山、もう私しか住んでないからね」
竈門君の大きな目が見開かれてもっと大きくなる。いや少女漫画並に大きいよ、中どうなってんの??
さて、話を戻そう。残念ながら隣に住んでいた懐かしげのあるお爺さんはとっくのとうにいなくなっていた。
「一人で住んでるのか?こんな場所で」
「君、こんな場所とは失礼だね。此処も意外といい所だよ。ただちょっと寒いだけで。寒過ぎるだけで。・・・寒い・・・」
「?囲炉裏が有るんだから火をくべれば良いんじゃないか?」
おっとぉ?君私が燃やすものを作れるとでも??スマホスイスイしながらサーヴァントとフィールドを更地にしてた私に?無理があるだろう。
「いや、燃やすものがないし」
「・・・炭はないのか?」
「炭?作り方分かんないからなぁ」
こんな事になるならエミヤかジェロニモに作り方教えて貰えば良かったな。
「つ、作る?作れなくても買えばいいじゃないか。確か此処の近くに炭を売ってくれる所がある筈」
竈門君は作る発言に違和感があった様だ。え?この時代って炭作ったりするんじゃないの?あ、これ先入観じゃないか。
「いやぁ、降りれるなら降りたいけど、冬だからちょっと体力とかきつくて」
「あっ、そうだよなAは女の子だもんな。それなら俺が炭を持ってこようか?」
え?
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ちぃ子(プロフ) - あごしわさん» あの男らしくて凛々しい錆兎がバーサーカーは無いかなとは思ったのですが彼に限らず鬼滅キャラ全員バーサーカーぽい所あるよね!でバーサーカーにしてしまいました…反省はしていますがあごしわさんが草生やしてくれるので後悔していません!コメント有難う御座います! (2020年1月3日 0時) (レス) id: 703775a416 (このIDを非表示/違反報告)
あごしわ - 錆兎バーサーカー呼ばわりされてて草生え散らかした。 (2020年1月2日 22時) (レス) id: d41c4bfd58 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ子(プロフ) - ウルクの民はここにいます…さん» コメントありがとうございます。何ギルなんでしょうね・・・。何時も御覧頂き有難う御座います! (2019年10月31日 22時) (レス) id: 703775a416 (このIDを非表示/違反報告)
ウルクの民はここにいます…(プロフ) - 何だこの面白い小説……はっ!ギルがでてきた!?これギルだよね!?ギルだよね!?いやったぁぁぁぁ!!更新!頑張って!ください!(黙れ) (2019年10月19日 6時) (レス) id: e3c16a62a9 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ子(プロフ) - 焔さん» 有難う御座います!参考にさせていただきます…!! (2019年9月21日 11時) (レス) id: 703775a416 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちぃ子 | 作成日時:2019年8月11日 0時