無気力な先輩，でも…〈過去編〉【呪術廻戦】

じゅーはーち ページ19

いつも通り、玲が来るのを約束の場所で待っていた

そしたら、真っ白な着物を着た玲が少し遅れて来た

『綺麗な着物だね！』

私がそう言うと少し悲しそうな顔をして

玲「有難う」

そう言った

いつもみたいに楽しい話をしようと口を開こうとすると

玲「A」

玲が真剣な顔で私の名前を呼んだ

『…何？』

嫌な感じがした

玲「沢山話してくれて有難う。楽しかった！でも今日で終わりなんだ」

嫌な予感とは当たるもので

玲「私…生贄に選ばれたんだぁ」

いつもの笑顔ではない顔でそう言う玲

『はっ？』

玲「私の住んでる所、水災害が多くて…生贄を出せって，それで選ばれたのが私」

『なんで…』

なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで

『玲なの…』

玲「さぁ？それでね。捧げられる日は今日なんだぁ」

『…逃げよう！』

玲「ははっ，無理だよ、逃げても分かるようにGPS埋め込まれちゃったから」

『そんな…』

玲「ねぇA」

『…』

声が出なかった

玲「お願いがあるの」

『…』

玲「お願い…全部、変えてっ」

変える？

玲「私みたいな人を出さないように，Aがっ」

私が？

玲「変えて」

『…分かった！』

玲「そろそろ行かないと」

「っ，楽しかったよ！今まで有難う！』

玲「私のほうこそっ！有難う！」

そう言い合って玲は生贄として生涯を…人生を終えた

しかし、玲が死んだ後の大人達の態度が私は許せなかった

じゅーきゅー→←じゅーしーち

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す