ジェイドくん ページ8
1人、悩んでいる私に声をかけてくれたのは、後輩のジェイドくんだった。
「重そうな荷物ですね。僕もお手伝いしましょう。」
なんて素敵なセリフを言って、荷物を持ってくれる。
なんともスマートな身のこなしである。
…彼なら女性の扱いも上手だろうし、聞いてみようか。
きっとバカにせずに聞いてくれるはずだ。
『荷物のこと、ありがとう。
ちょっと聞いて貰いたいことがあるんだけど…。」
「どうされました？」
ジェイドくんが顔をこちらに向けて微笑んだ。
私は左右が違う瞳を見つめて、意を決して口を開く。
『…その、あって間もない人にアクセサリーを貰うってどう思う？』
「え？」
ジェイドくんが目を見開く。困惑してるようである。
綺麗な瞳がゆらゆら揺れる。
表情からして、上手く伝わらなかったようだ。
もう一度、口を開く。
『えーっと、まだ会って時間もあまり経っていない人にプレゼントとしてアクセサリーを渡すって変かな。ジェイドくんは「え………！？」大丈夫？』
ガタンっとジェイドくんが荷物を落とす。
どうしたのだろうか？やっぱり変か？
「…そ、それは好意的な感情でですか？」
『そりゃあ、そうだけど…』
何を言っているのだろうか。
プレゼントを渡すなら好意的な意味に決まっているだろう。
珍しくいつも冷静な彼が困惑している。なにをそんなに驚いているんだ…？
2人で見つめ合いながら沈黙が続く。
ジェイドくんは荷物を落とした体勢から固まっている。
目を見開いた彼と怪訝な顔をしているであろう私の間に長いようで短い間が流れる。
と、私はふと思いつく。言い忘れてた。
『相手は女の子だ。ごめん、言い忘れてたよ。』
ここは男子校なのだ。
きっと彼は今まで色恋沙汰の影も形も見えなかった私が、急に人にプレゼントすると聞いて勘違いしたのだろう。
だから驚いているのだ。
「あ…女性ですか…。女性…ああ、なるほど…」
案の定、彼は納得したような顔で荷物を拾い始めた。
ごめんね、驚かせて。悪気はないんだ。
「そう言うことなら、アズールに相談しては如何でしょう？」
『ああ、なるほど！それもそうだ。』
「では行きましょうか。」
歩き出したジェイドくんについて行くため、慌てて私も足を踏み出した。
(ユウちゃん、ごめんなさい。遅くなりそうです…)
(ビックリしました…彼女に好きな方が出来たのかと…良かった。)
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リン - 無理難題だと思いますが、はんちゃんさんのギャグセンスと、文章力(あれ？国語力？)で見てみたいなで、一応リクエストとさせていただいてもよろしいでしょうか？長々と失礼しました、これからも更新頑張ってください！応援しております (2020年8月26日 0時) (
レス) id: 14eabaed29 (このIDを非表示/違反報告)
リン - 続けてコメント失礼します！(すみません)私、文豪ストレイドッグスが好きなのですが、はんちゃんさんの文章の書き方が、とても素敵で、読みやすいので、もし文ストをはんちゃんさんが知っていらっしゃるようでしたら、是非、作者様の綺麗な文章で書いていただきたく... (2020年8月26日 0時) (レス) id: 14eabaed29 (このIDを非表示/違反報告)
リン - 初コメ失礼します！はんちゃんさんの作品、２つとも見せていただいております！どちらも、シリアスもあって、ギャグもあって.....とにかくとっても面白いです！(語彙力)そして、これを書かれているはんちゃんさんは控えめに言って神。これからも、更新頑張って下さい！ (2020年8月25日 17時) (レス) id: 14eabaed29 (このIDを非表示/違反報告)
はんちゃん(プロフ) - 蘭さん» うわぁ！！コメント、有難うございます！！励みになります…そうですね笑 ピッカピカの〜の方も考えたんですけど、エース君が言ってくれるじゃん！と思い直しましてね… これからも、ミロワールちゃんやユウちゃんの活躍を見てて貰えれば幸いです。 (2020年8月5日 22時) (レス) id: 695b2333eb (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 初コメ失礼します！！とっても素敵な作品で、更新されるのをすごく楽しみにしています！！！！ユウちゃん…ピッカピカの〜じゃないんですね笑 更新待ってます！応援してますね！！！！ (2020年8月5日 22時) (レス) id: 993245aeac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はん | 作成日時：2020年7月31日 2時
